JR西日本への譲渡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 16:48 UTC 版)
「新幹線100系電車」の記事における「JR西日本への譲渡」の解説
1996年にG1 - G3・G6の4本、1997年にG4・G5・G7の3本、7編成の計112両がJR西日本へ譲渡された。当時JR西日本保有の16両編成のほとんどは0系で、走行距離精算のために東京直通「ひかり」にもJR西日本保有の0系を充てる状況であった。しかし、それでは0系の運転曲線を基準にしたダイヤを組まなくてはならないため、これを問題視したJR東海がJR西日本に譲渡したものである。また、JR西日本も阪神・淡路大震災で山陽区間に閉じ込めとなったG編成の検査経験があることから譲渡が実現した。JR西日本に譲渡されたG1 - G7編成は、0系のNH編成の運用をそのまま置き換えたため、運輸上の区別では「N編成」と称されていた。譲渡後は東海道直通だけでなく、車両の東海道新幹線内への送り込みと博多総合車両所への返しを兼ねて山陽区間のみの「ひかり」にも使用された(100系消滅後の300系・700系でも、JR西日本所属車で同様の運用が組まれている)。そのG編成のうち、1999年11月9日付けでG6編成の9両、2000年2月7日付けでG2編成の3両、同年3月27日付けでG6編成の1両 が廃車となり、残った車両で新G2編成を組成した。なお、このとき組成から外れたG6編成の3両 は保留車となり、K・P編成組成時に使用された。なおこの後もJR西日本は700系でJR東海から16両編成の譲渡を受けている。 2000年以降、JR西日本が所有することとなった「こだま」用のK・P編成を製作する際に必要な先頭車(121形・122形)と車椅子スペース設置車(125形3700番台)が不足するため、JR東海所有のG編成のうちG9・G10・G15・G19・G30・G43編成 が、8両に減車(1/2/11/12/13/14/15/16号車)されて浜松工場から博多総合車両所まで自力回送された。回送された車両のうち、両先頭車(123形・124形)と車椅子スペース設置車(125形700番台)がJR西日本に譲渡され、譲渡されなかった車両は博多総合車両所で廃車・解体された。 G編成 編成表 ← 博多 東京 → 号車1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 形式123形 (Tc) 126形 (M') 125形 (M) 126形 (M') 125形 (M) 126形 (M') 125形 (M5) 148形 (T'sbd) 149形 (Tsd) 116形 (M's) 125形 (M7) 126形 (M') 125形 (M) 126形 (M') 125形 (M) 124形 (T'c) 座席普通車 グリーン車 普通車 編成G17 31 25 32 26 33 507 1 101 7 707 34 27 35 28 7 G28 36 29 37 30 38 508 2 102 8 708 39 31 40 32 8 :: : : : : : : : : : : : : : : : G4955 271 217 272 218 273 555 49 149 55 755 274 219 275 220 55 G5056 276 221 277 222 278 556 50 150 56 756 279 223 280 224 56
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