IT人材、英語・フランス語・日本語・韓国語人材
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/11 05:01 UTC 版)
「大連ソフトウェアパーク」の記事における「IT人材、英語・フランス語・日本語・韓国語人材」の解説
IT人材は大連および東北地区の理工系大学から来ている。大連では、大連理工大学、大連交通大学、大連海事大学、パーク内の東軟信息学院などである。大連理工大学と大連交通大学は、これまでの理工系学部に加えて、最近ソフトウェア学部(軟件学院)を設けていて、また大連外国語学院の軟件学院では3年間日本語をおもに学び、あとの2年はITをおもに学ぶような複合教育を始めている。東北地区の他都市では、遼寧省・瀋陽市の東北大学、吉林省・長春市の吉林大学、黒龍江省・ハルビン市のハルビン工業大学などがある。文科系大学では、大連の大連外国語大学、東北財経大学などがある。 英語人材は、中国の大学では大多数が英語を第1外国語として学ぶので、そうした人材は多いが、インドと比べると英語を実用化しているわけではいないので、差は大きい。ただし、開発区にインテルの工場が計画され、また米国系IT企業が日本語を中心とした業務に英語を中心とした業務を増加しているので、英語圏への留学帰国組もあいまって、急速に改善のきざしがみられる。フランス語人材は、大連外国語大学(年間100名卒業)、遼寧師範大学(年間30名卒業)、フランス語圏(フランス・カナダのケベック州など)への留学帰国組などからである。 日本語人材については、下記の理由から大連市は特に豊富といわれている。 1905年から1945年まで日本の植民地として日本語教育が行われていたという歴史的な背景 1963年に創立された大連外国語学院が中国の日本語教育の中心であったこと 1980年代に始まった改革開放で大連市に多くの日本の製造企業が進出したこと このため日系や中国系のIT企業はもとより、欧米系のIT企業も現在はほぼ日本の業務を行なっている。 日本語人材の豊富な一因に、東北地区の朝鮮族の存在がある。中国の56民族の1つである朝鮮族は、中国全体で200〜300万人いるといわれて、大部分は東北地区に住んでいる。家庭では朝鮮語を話し、小中学校は朝鮮語の学校に行き、第1外国語は朝鮮語に文章構造が似ている日本語を選ぶ人が多い。日本へ留学あるいは働きに行って帰った人も多く、大連地区における日本語人材の25%くらいは朝鮮族の人たちであるといわれている。 中国東北部で話されている朝鮮語は北朝鮮の言葉に近いといわれているが、ビジネス用語・外来語の習得など多少の訓練を行うことで韓国語のITサービス提供にも問題がないといわれる。
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