Honda X11とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Honda X11の意味・解説 

ホンダ・X11

(Honda X11 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/08 17:24 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ホンダ・CB > ホンダ・X11
X11
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
車体型式 BC-SC42
エンジン SC42E型 1,137 cm3 4ストローク
水冷DOHC4バルブ4気筒
内径×行程 / 圧縮比 79.0 mm × 58.0 mm / 11.0:1
最高出力 74 kW(100 PS)/ 8,500 rpm
最大トルク 98 N·m(10.0 kgf·m)/ 6,500 rpm
乾燥重量 221 kg
車両重量 253 kg
海外向け輸出仕様
最大出力102.2 kW (136 PS) / 9,000 rpm
最大トルク112.7 N·m (11.5 kgf·m) / 7,000 rpm
テンプレートを表示

X11(エックスイレブン)は、本田技研工業がかつて製造販売したオートバイである。

概要

型式名SC42。1997年に発売されたSC35型CBR1100XXスーパーブラックバードをベースとして『開放感とハイパフォーマンスを兼ね備えるスポーツ性』をコンセプト[2]に『ネイキッドモデルの最高峰』を目指して開発された大型自動二輪車である[3]

なおX11の車名は日本国内向け仕様のみで使用し、機種コードならびに海外向け輸出仕様の車名はCB1100SFとされたためにCBシリーズに属するモデルである[注 1]

車両解説

基本コンポーネンツはSC35型CBR1100XXスーパーブラックバードと共用する姉妹車であり、フレームアルミ合金製センターピボット構造モノボーンを採用する[4]

搭載される排気量1,137 ccのSC42E型水冷4ストロークDOHC4バルブ4気筒エンジンは、SC35型CBR1100XXスーパーブラックバード用から低中回転域トルクアップとレスポンス向上を目的にバルブタイミング変更などのチューニングを行ったほか、マニュアルトランスミッションを6速→5速へ、ネイキッドらしい心地よい鼓動を演出すべくバランサーをデュアルからシングルへ変更した[5]

  • スペックは、販売当時存在した日本国内の自主規制[注 2]ならびに測定・表示方法の違いから日本国内向け仕様と海外向け輸出仕様とでは異なる(詳細はテンプレート参照)。

また燃料供給はPGM-FI電子式燃料噴射装置[6]マフラーはオールステンレス製4-2-1-2を搭載する[7]

サスペンションは前後輪ともホンダ・マルチアクション・システム(H.M.A.S.)を付帯させており、前輪をテレスコピック、後輪をアルミ製スイングアームとするが、リヤショックはリンク機構を介さないモノタイプである[8]

ブレーキはSC35型CBR1100XXスーパーブラックバードと同様に前輪が310 mmローター+3ポットキャリパーのダブル、後輪が256 mmローター+3ポットキャリパーシングルディスクブレーキとし、前後連動のDual CBS(デュアル・コンバインド・ブレーキ・システム)とした[9]

車体はCBR1100XXスーパーブラックバードから単純にカウルを除去したものではなく、22 Lの燃料タンクを含めたスタイリングは闘牛をイメージした[10]。最も特徴的といえる大型ラジエーターシュラウドは、内部のルーバー形状・角度によりスポイラー効果ならびに中高速走行時やコーナリング時のタイヤ接地感をより安定したものにするダウンフォースパフォーマンスを生み出すとともに[11]、アルミ製の5段コアオイルクーラーラジエーターを組み合わせて設置する[6]

メーターパネル

メーター類は、速度計回転計をメインとした2眼式とし、昼間はレッドベースにホワイト文字、夜間はオレンジ文字に変化。また速度計内にはオドメーター/トリップメーター切り換え表示式液晶パネルを、回転計内には水温計を配置するほか[12]、ウインドプロテクション効果を発揮するケース一体型のメーターカウルを装着する[13]

遍歴

海外では1999年イタリアミラノ国際モーターショーで発表されたのち、ヨーロッパ市場で同年9月に発売[1]。日本国内では同年10月25日 - 11月3日に開催された第33回東京モーターショーに市販予定車として出品され、翌11月4日に同月5日から1,000台限定で発売されることが発表された[1]

  • ただし日本国内向け仕様は、平成12年自動車排出ガス規制に適合させたため型式名BC-SC42となるほか、エアインジェクションシステム(二次空気導入装置)を装備[7]。また車体色はミュートブラックメタリックのみが設定された[1]

海外向け輸出仕様は、2002年に発表された2003年モデルを最後に製造販売を終了した。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 同様にCBシリーズに属しながら車名にCBが付帯しない例は、900 ccモデルを除いたホーネット日本国内仕様・ジェィド400Xなどがある。
  2. ^ 2007年7月に撤廃。

出典

外部リンク

本田技研工業公式HP
BBB The History

関連項目


「Honda X11」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Honda X11」の関連用語

Honda X11のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Honda X11のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのホンダ・X11 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS