GeForce 6 Series
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「NVIDIA GeForce」の記事における「GeForce 6 Series」の解説
「en:GeForce 6 series」も参照 GeForce 6 Series(ジーフォース・シックス・シリーズ)は、GeForceシリーズの第六世代製品群である。2004年4月14日発表。 スーパースカラーのプログラマブルシェーダーを搭載し、DirectX 9および拡張版の9.0cに対応。PCI ExpressとAGPの両方に対応するアーキテクチャ。シェーダーを動画再生支援に利用する PureVideo(ピュアビデオ)を搭載。PCI Express版のハイエンドモデルには2枚のビデオカードを特殊なブリッジコネクタで直結することで実現するマルチGPU技術 SLI(エスエルアイ)、ローエンドモデルにはメインメモリの一部をVRAMとして割り当て共有する TurboCache(ターボキャッシュ)が搭載されている。製造プロセスはNV43コア、NV44コアを採用した6200、6500、6600シリーズ、NV42コアを採用した6800 XTは110 nm、それ以外の6800シリーズは130 nmプロセスとなっている。集積トランジスタ数はNV40、NV45コアが2億2,200万、NV41、NV42コアが1億8,600万、NV43コアが1億4,600万、NV44コアが7,700万となっている。NVIDIAはGeForce 6シリーズのアーキテクチャ名をCineFX 3.0としている。DirectX 9.0cとOpenGL 2.1に対応する。 製品名コア名 (プロセス)コアクロックメモリクロック (バス幅)PP数VS数TCSLI消費電力DirectXGeForce 6200NV43V (110 nm) 300 MHz (300 MHz) DDR2 550 MHz (128bit) 4 3 × × 22 W 9.0c GeForce 6200 TCNV44 (110 nm) 350 MHz (350 MHz) DDR2 700 MHz (64bit) 〇 18 W GeForce 6200 ANV44A (110 nm) 300 MHz (300 MHz) DDR2 500 MHz (128bit / 64bit) × 23 W GeForce 6500NV44 (110 nm) 400 MHz (400 MHz) DDR2 666 MHz (64bit) 〇 24 W GeForce 6600 LENV43 (110 nm) 425 MHz (425 MHz) DDR2 500 MHz (128bit) × ◯ GeForce 6600300 MHz (300 MHz) DDR2 500 MHz - 550 MHz (128bit) 8 28 W GeForce 6600 GT500 MHz (500 MHz) GDDR3 1000 MHz (128bit) 48 W GeForce 6800 LENV40 / NV41 (130 nm) 325 MHz / 300 MHz (300 MHz) DDR2 600 MHz / 700 MHz (256bit) 4 × GeForce 6800 XT300 MHz / 425 MHz (300 MHz / 425 MHz) DDR2 700 MHz / GDDR3 1000 MHz (256bit) ◯ NV42 (110 nm) 450 MHz (450 MHz) GDDR3 1200 MHz (256bit) 12 5 GeForce 6800NV40 / NV41 (130 nm) 325 MHz (325 MHz) DDR2 700 MHz / 600 MHz (256bit) 39 W GeForce 6800 GTONV40 (130 nm) 350 MHz (350 MHz) GDDR3 1000 MHz (256bit) × GeForce 6800 GSNV40 / NV41 (130 nm) 350 MHz / 425 MHz (350 MHz / 425 MHz) ◯ 55 W GeForce 6800 GTNV40 / NV45 (130 nm) 350 MHz (350 MHz) 16 6 56 W GeForce 6800 Ultra400 MHz (400 MHz) GDDR3 1100 MHz (256bit) 72 W GeForce 6 Series の製品 GeForce 6150/GeForce 6100 AMD向けチップセット、GeForce 6100/nForce 400シリーズのノースブリッジ。GPU部は6200系のものを使用している。 GeForce 6200 GeForce6シリーズのローエンド向けモデル。それまでのGeForceローエンドチップに比べて3D描画性能が大きく底上げされており、前世代のミドルレンジ並みの性能を発揮する。NVIDIAの公式呼称はいずれもGeForce 6200であるが、3種類のコアがある。GeForce 6200 当初はローエンド専用モデルが開発されていなかったため、メインストリーム向けモデルであるGeForce 6600(NV43)の機能を一部殺した廉価版のNV43Vコアを投入。PCI Expressネイティブコアであり、AGPにはブリッジで対応。メモリ最大容量は256 MB。 Geforce 6200 TC NV44コアを使用している。PCI Expressの双方向性を生かし、ビデオメモリを削減してメインメモリで代用することでシステム全体の価格を引き下げるターボキャッシュ(TC)技術を搭載した製品。PCI Express専用。メモリ最大容量は64 MB。 GeForce 6200 A AGP接続にブリッジを用いないAGPネイティブコアのNV44Aコアを使用している。AGP専用。 GeForce 6500 GeForce 6200 TCの上位に当たるモデル。ターボキャッシュ(TC)技術を搭載している。コアは高速化された NV44を使用している。 GeForce 6600 GeForce 6シリーズのメインストリーム向けモデル。SLIに対応している。PCI Expressネイティブコアであり、AGPにはブリッジで対応。開発コードネームは NV43。 GeForce 6800 GeForce6シリーズのハイエンド向けモデル。SLIに対応している。UltraとGTとGTOの場合、開発コードネームは NV40及びにNV45(PCI-E用とAGP用)。い。AGPネイティブコアのAGP対応版、AGPネイティブコアとブリッジチップを並べて実装したPCI Express対応版、PCI Expressネイティブコアが混在する。因みにPCI Expressネイティブコアとされているが、6800系のコアはAGPネイティブコアのNV40に前述したPCX HSIを組み込み、ワンチップ化したものであり(フルスペックのNV45、機能制限したものがNV41、NV41を110 nmプロセスに移行させたものがNV42)、厳密にはPCI Expressネイティブコアではない。PCI-Eスロット対応版のみSLIに対応しており、メーカー独自派生商品としてGeForce 6800 GTを二つ搭載した製品が発売された。
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