GDMの原理とは? わかりやすく解説

GDMの原理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/25 15:05 UTC 版)

GDM英語教授法」の記事における「GDMの原理」の解説

IA リチャーズ1946年パリユネスコ会議次のように発表している。(NOTE ON PRINCIPLES OF BEGINNING LANGUAGE INSTRUCTION prepared by IA Richards 1946) 以下「GDM英語教授法研究会」のサイトより引用 新しセンテンスあるいはセンテンス要素学習するのは,それが場面どのように応用されるかを見ることによる。 それが見えるように,センテンス場面いっしょに提示することが教えということだ。 以下,SEN-SITと省略してあらわすのは,センテンスに意味を与え場面situationにおけるsentence組み合わせた単位である。 外国語効果的に教えることはSEN-SITを作り配列し提示しテストすることによって成り立つ。 それぞれの言語には,それのSEN-SITを配列するのに,理想的な順番がある。 この理想的な順番においてはそれぞれのSEN-SITのあいまいさは,この順番のなかでは,最小限である。 それぞれのSEN-SITは,あとにくるものへの準備となる。 それぞれのSEN-SITは,あとにくるものによって確かなものになる新しいSEN-SITにより,すでに教えられたSEN-SITが混乱させられることは最小限である。 それぞれのステップが他のステップ支え支えられあうような有機的順序だては Grading によって可能となる。「段階づけ」をこのように理解すれば,それは順番のなかにおける部分相互間の質的な問題であって前後レッスンにおける単語の数といったような量の問題ではない。 文の構造対応して,場の構造容易に認知できるばあいには,そのSEN-SITは明快であるといえる良い段階づけではじめに使うSEN-SITはできるだけ要素少なくできるだけ明快なのである文の構造学習者見えるのは,文の要素が場の要素対応してどう変わるか認知することによる構造とは,変数の値が変わることにかかわらず一定でありつづける形のことである。It is here. It is there. He is there. 変数変化とおして構造教えるために選ぶ単語は,使いみちの広いものであるべきだ。 使いみちの広い単語とは学習者がそれを使うことによって自分知識できるだけ早く広範囲わたって使うことができる。 あとにつづくことを教えるのに一番良く準備になること。 その語のたすけによって他の使いみちの広い語説明できるようなもの。 英語のばあいには,もっとも使いみちの広い(そして概してもっとも頻度の高い)語はベーシック・イングリッシュ語表の第一にある機能語である。 実物や(絵にかいて)見せることができる日常的な物品と,その性質。 それらのなかで最初に使うべきものは,もっとも明快なSEN-SITを生じさせるのである疑問文は,肯定文語順確立するまで,延期するのが賢明である。 学習者そのようなSEN-SITの配列進みながら,それらの要素構造練習しなくてはならない──ただし単にリピートするのではなく既習要素新し構造において使い変化した要素で同じ構造使いながら,新しいSEN-SITを経験することによるのであるそのような段階づけがあれば,母語による助けは必要でなくなる。翻訳をさけるべき理由母語の「構文」が干渉してかたこと外国語から出られなくなる。 母語の「音素」が干渉して,へんな発音原因になる。 SEN-SITのかわりに母語との連想がおこる。このためあたらし言語かんがえること」ができなくなる。本来これは最初 から可能なことである。 翻訳は, 外国語学習進んだ段階では望ましい練習であるが,初心者にとっては混乱と無駄の原因となる。段階づけられた提示──正し順序配列されたSEN-SITによれば──母語による説明とか「相当語句はまったく必要がなくなる。

※この「GDMの原理」の解説は、「GDM英語教授法」の解説の一部です。
「GDMの原理」を含む「GDM英語教授法」の記事については、「GDM英語教授法」の概要を参照ください。

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