Driving Under the Influenceとは? わかりやすく解説

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DUI

別名:DWIDriving While IntoxicatedDriving While Impaired
英語:Driving Under the Influence

米国における、飲酒あるいは薬物服用後に車などを運転する行為呼称。DUIは、米国多くの州で犯罪行為とされている。ここでの「薬物」には、麻薬覚醒剤などの違法薬物のほか、判断力低下させる成分を含む、通常の薬物含まれている。「DUI」と「DWI」の語は、州によっては異なる定義がされていることもあるが、同義語として用いられている州も多い。

日本では酒気帯び運転酒酔い運転などは道路交通法違反とされているが、米国のDUIは刑法違反とされている。罰金だけでなく保釈金弁護士費用講習費用などがかかり、アメリカ自動車協会AAA)によると、初犯場合支払い総額は約1万2千ドルに及ぶという。また、犯罪者データベース登録されるなどして逮捕歴が残ることから、採用自動車保険契約出入国などにも悪影響が及ぶことがあり、日本よりも罰則が重いとされている。

また、米国ではDUIを犯したに対して処罰だけでなく、教育治療重視しているのが特徴的といえる。「DUIコート」と呼ばれるDUI専門簡易裁判所では、判決中に教育プログラムカウンセリングなどの治療の要素盛り込んでいる。

2014年1月現在、DUIを犯罪行為としている全ての州では、DUIの基準として0.08%の血中アルコール濃度BAC)を採用しており、その基準超えた場合逮捕および免許没収となる。しかし、被疑者21歳未満場合には、0.08%に満たないごく微量アルコール検出され場合にも、逮捕および免許没収となる。簡易呼気テスト拒否は即逮捕となり、検査拒否理由に刑が加重されることもある。

飲酒運転

(Driving Under the Influence から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/19 08:21 UTC 版)

飲酒運転(いんしゅうんてん)は、飲酒後にそのアルコールの影響がある状態で自動車などの車両運転する行為をいう。同様な状況で他の交通手段を操縦する場合は飲酒操縦(いんしゅそうじゅう)といい、船舶(飲酒操船)[1]鉄道車両航空機などが該当する。


注釈

  1. ^ 道路交通法にいう道路には、道路法に基づく「道路」だけでなく、都市計画道路、港湾道路、農道林道自動車道なども含まれる。
  2. ^ 鉄道車両については、マスメディアなどや一般の間では運転士の認識から「飲酒運転」と称する場合も多い。ただし車両等の飲酒運転と区別するために、鉄道車両、軌道上の車輌、無軌条電車、航空機または船舶については「飲酒操縦」等と表記する立場がある(酒酔い及び酒気帯び操縦の罰則強化[リンク切れ])。なお、道路にある路面電車については道路交通法の飲酒運転の適用を受ける。
  3. ^ a b c ALDH2欠損型および・またはADH1B低活性型の体質の人など。日本人では2 - 3%程度見られる。
  4. ^ ここでいう濃度は、呼気1リットル中のアルコール濃度(ミリグラム毎リットル)である。血中アルコール濃度による場合には、呼気の場合における 0.15 mg / 0.25 mgが、それぞれ法令上、0.3 mg / 0.5 mg の血液1ミリリットル中のアルコール濃度(ミリグラム毎ミリリットル)に対応する。なお、違反点数13点となる呼気中アルコール濃度 0.15 mgは、体質・タイミングなどにもよるが、ビールなどを少し飲んだことでも超えうる濃度である。
  5. ^ もっとも、憲法38条はいわゆる黙秘権司法機関から被疑者被告人への自己に不利益な供述強要の禁止)を定めるものと一般に解されているため、職位上の不利益処分を免れることまでをも保護の対象とするものでないとする声もある。なお、憲法38条に関して、麻薬取り扱いについてであるが、黙秘権の事前の放棄という理論を採用した判例もある(最判昭和29年7月16日)。
  6. ^ 運行供用者責任、すなわち飲酒運転車両の所有者・使用者であれば別段
  7. ^ ALDHのタイプにより異なる。
  8. ^ 酒税法上、アルコールを1%以上含む飲料が酒とみなされており、1%未満であれば清涼飲料水として扱われる。またアルコール含有量の表示については、%未満第1位での四捨五入による表示が可能である(0.50%から0.99%⇒「1%」、0.01%から0.49%⇒「0%」)。なお一般的分析試験での検出限界は0.01%単位である。
  9. ^ 日本では飲酒運転と薬物を摂取しての運転(麻薬等運転)は罪状が区別されているが、DUIやDWIは運転中の飲酒及び薬物両方の摂取を摘発するものである。

出典

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  9. ^ First drunk driving arrest
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  41. ^ 例えばロッテの洋酒入りチョコレート菓子「ラミー」・「バッカス」の場合、酒入りであるため運転の際に食べるなとパッケージに明記されている。またロッテ公式の特設サイトに於いても同様の注意書きがある。
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