DT230LANZA
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/17 02:14 UTC 版)
「ヤマハ・DT」の記事における「DT230LANZA」の解説
DT230LANZA(ランツァ)は1997年に発売された(車種コード4TP)。前モデルの車体をベースに、DT200WRのエンジンを224ccまで排気量をアップさせて搭載し40psを発揮させた。またセルモーター、トラクションコントロールやデジタルメーターを装備したトレールモデルであり、DTの系譜では国内の最終モデルにあたる。 この頃は国内メーカー各社が、2サイクルエンジンモデルをモトクロッサーのレーサーレプリカモデル一辺倒で押し通していたこともあり、オフロードバイクが初心者にとって非常にハードルが高くなっていく中でのオフ車人気衰退に一石を投じたヤマハの意欲作であるが、排ガス規制の壁に阻まれ、わずか2年間(1998年まで)をもって販売終了となった。2スト版のヤマハ・セローとして、今なお人気の高いオフロードバイクのひとつとなっている。 前期型 4TP1(1997年) 車体色はブルーとホワイト。フロントフェンダーがホワイトで統一されている。トラクションコントロールは適度にリアタイヤを滑らせる設定となっており、ライダーの意志に沿った走りを狙っている。 後期型 4TP2(1998年) 車体色はブルーとシルバー。前期型のようにカラー別けされず、ブルー色にはワークスヤマハ車にも見られるストロボラインが入っている。シルバーにはストリート向けをイメージされたブラックのリムが採用されている。後期型からリアスイングアームがアルミ製に変更。過剰なオイル消費を制御させるYCLSも搭載された。 初期型のクランクシャフトオイルシールは耐久性が低く、クランクケースカバーのドレン穴から2次エアを吸ってしまう事によるトラブルが多発したため、メーカーが対策部品を出している、なおこのオイルシールは2stエンジンとして消耗品的な部類に入るため、オーバーホール時に交換することが望ましい。 前モデルのDT200WRはエンデューロレースでの評価が高く、オフロードレースで活躍する新レーサーレプリカが期待されたため、トレール車として発売されたランツァは期待を裏切る形となった。しかし、フラットダート、林道、ワインディングロードでの評価は極めて高く、気軽に乗れる車高・セルモーターも相まって舗装路を使った雑誌レビューでは絶賛された。 後にモーターサイクルショーにて「」が発表され、前後タイヤを17インチのロードタイヤに変更する純正オプションも発売された。
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