BPMプログラムの設計と実装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/18 07:56 UTC 版)
「ビジネス業績管理」の記事における「BPMプログラムの設計と実装」の解説
BPMプログラムを設計するにあたっては、以下のような観点について判断する必要がある。 目標 最初にそのプログラムの短中期的な目的を決定する。そのプログラムは、組織のどんな戦略的目標に対するものか? 組織としてのどんな使命やビジョンと関係しているか? このようなことを精緻に検討して仮説を構築することで、このプログラムを実施したときの成果や効率の改善が具体化される。 現状 現在の情報収集能力を評価する必要がある。重要な情報源を監視する能力があるか? どんな情報が収集され、どのように格納しているか? そのデータの統計的性質はどうか? 例えば、無作為に変化する成分がどの程度あるか? それは測定されているか? 費用とリスク 新たなプログラムの財政面を見積もる必要がある。現状の運営コストとBPMを行うことで発生するコストを評価する必要がある。失敗するとしたら、どんなリスクがあるか? そのリスクを考慮に入れて、財政面を見積もる必要がある。 顧客と株主 そのプログラムで誰が恩恵を受けて、誰が支払うことになるかを決定する。現在のプロセスでの利害関係者は誰か? このプログラムから直接恩恵を受けるのはどんな顧客や株主か? 間接的に恩恵を受けるのは誰か? その恩恵は具体的にはどういうものか? あらゆる顧客の満足度を向上させるものになっているか? それとももっとよい方法があるか? 顧客の受ける恩恵をどのように監視するか? 従業員、株主、販路に関わる人々についてはどうか? 指標 これらの情報は明確に定義された指標として操作可能でなければならない。収集される情報の断片についてどんな指標を使うかを決定する必要がある。それは最善の指標か? なぜ最善とわかるか? いくつの指標を追跡する必要があるか? 指標が多数存在するなら(通常、そうなる)、どんなシステムでそれらを追跡するか? 他の組織とのベンチマーキングに使えるような標準化された指標か? 業界標準的指標で何が使えるか? 測定方法 必要な指標を計測する最善の方法を決定すべく、方法論や手続きを確立する必要がある。どんな手法を使い、どういう頻度でデータを収集するか? それに関する業界標準はあるか? それは最善の計測方法か? なぜ最善とわかるか? 成果把握方法 目的に沿った方向に進んでいるかどうかを確認するために、BPMプログラムを監視する必要がある。プログラムの調整が必要になるだろう。プログラムは正確性、信頼性、妥当性について検証しておく必要がある。また、組織に起こった変化がそのプログラムに起因するものだと、どうやったら示せるかを考える必要がある。変化の中には単なる確率的な変化もあるかもしれない。
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