4代目 JY33型系(1996年 - 2000年)
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「日産・レパード」の記事における「4代目 JY33型系(1996年 - 2000年)」の解説
車名をレパードに再改称。開発時期がバブル経済の絶頂期と重なり、贅沢な設計のなされたJY32型からは一転、メーカーの経営不振といった逆風の中で開発されたJY33型レパードは、Y33型セドリック/グロリアの主要コンポーネントの大部分が流用され、事実上これらの兄弟車種となった。ローレル販売会社におけるセドリック、スカイライン販売会社におけるグロリアに対して、先代から引き続いての取り扱いとなるブルーバード販売会社と、当時このクラスの車種の取り扱いがなかったサニー販売会社でも取り扱われたため、Y33型系は実質的に日産の全販売会社での取り扱いとなった。キャッチコピーは「新しい、高級のドアを開けませんか」「高級車の中で、一番自由でありたい」。 ボディは4ドアハードトップのみ。ドアアウターパネルおよびインストゥルパネルの形状はY33型系セドリック/グロリアと共通。エンジンは前期型がVQ30DET(V6-3.0L DOHCターボ、270ps)、VQ30DE(V6-3.0L DOHC、220ps)、VG30E(V6-3.0L SOHC、160ps)の3機種。マイナーチェンジ後の後期型でVQ30DEとVG30Eは廃止され、代わりに直噴式のVQ30DD(V6-3.0L DOHC、230ps)と、VQ25DE(V6-2.5L DOHC、190ps)、F31型にも設定されていたVG20E(V6-2.0L SOHC、125ps)、4WD車専用としてRB25DET(直6-2.5L DOHCターボ、235ps)が追加された。 グレード構成もグランツーリスモやブロアムといった区別こそ存在しないが、内容的にはセドリック/グロリアとほぼ同じような構成となり、登場当初は後席関係の装備を充実させたトップグレードのXV-Gを筆頭に、以下XV、XR、XJと続いた。 足回りはセドリック/グロリアのグランツーリスモと同じ仕様とされ、XV-GとXVには電動SUPER HICAS仕様も用意された。電動SUPER HICAS仕様の型式はJHBY33となり、"B"が追加される。 日産自動車初の直噴エンジンVQ30DDを搭載したモデルである。総販売台数は、前期型が約10,000台、後期型が約2,000台であった。 『はみだし刑事情熱系』(テレビ朝日系)にも劇中車として登場した。 1996年3月 - JY33型にモデルチェンジ。ラインナップはXV-G/XV(VQ30DET)、XR(VQ30DE)、XJ(VG30E)。 1996年7月 - VG30EのXJをベースにした特別仕様車XJ-Sが登場。 1996年8月 - サイドエアバッグがオプション設定に追加される。 1997年1月 - XJをベースにVG20Eエンジンを搭載したXJ-Limitedが登場。 1997年10月 - セドリック/グロリアに合わせてマイナーチェンジ。 ラインアップはXV-G/XV(VQ30DET)、XR(VQ30DD)、XJ(VQ25DE/VG20E)、XJ-four(RB25DET)。 新開発の直噴式エンジンVQ30DD型のXRを追加。(発売は同年12月から)RB25DET型を搭載した4WD車のXJ-fourを追加。XV/XR/XJにステアリング・アルミホイールのデザイン変更したスポーツバージョンのグランスポーツを追加。VQ25DE型の追加、VQ30DE、VG30E型の廃止。 マルチAVシステムの画面が6インチ4:3ブラウン管から7インチワイド液晶となる(両方ともタッチパネル式)。 運転席キーオフ後作動パワーウインドウ、照明付バニティミラーなどの装備が追加される。 1999年6月 - セドリック/グロリアのフルモデルチェンジとオーダーストップに伴い生産終了。在庫対応分のみの販売となる。 2000年12月 - Y34型セドグロに統合する形で販売終了。 20年の歴史に幕を閉じた。販売期間中の新車登録台数の累計は1万3726台。
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