24億脱出編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 14:00 UTC 版)
「ワン・ポーカー」に勝利したカイジたちは、敗者となった和也を処刑の危機から救出するも、落下のショックにより和也は気絶。帝愛による報復の危機を恐れたカイジは、勝ち金を無事に持ち帰るため逃走を開始する。逃走のため、倉庫を出た直後、チャンとマリオはアパートへ立ち寄りパスポートなどの手荷物を回収。カイジは坂崎の家に寄り、配当と称し約一億円を渡し、別れの挨拶を済ませる。 倉庫からの逃走に使った軽トラックから足がつくことを恐れたカイジたちは、チャンが一人、広島まで軽トラックを廃棄しに行くこととなる。その間のひとまずの拠点・待機場所とするためにカイジは住宅街の空き家に目をつけ、そこで寝泊まりをすることに決める。一人遠征に出たチャンは途中アクシデントに見舞われ、道に迷うなどの紆余曲折を経た後、無事に軽トラックを廃棄、カイジとマリオの待つ空き家へと帰還する。 チャンの帰還後、カイジは現金23億円というかさばる紙幣を抱えたままの逃亡生活を送るに適したキャンピングカーを、個人経営のディーラーから無期限借用の形で入手する。一方、帝愛では、カイジと縁のあった遠藤が黒崎の命によりカイジとチャンとマリオ捜索本部の部長に抜擢され、全国の帝愛負債者や関係各所、協力の元で捜索を始める。 カイジ達は、今ある手持ちの現金を「複数の銀行に少しずつ分散させ預金をする」という考えに至るも、カイジは通帳を作る際に必要な身分証明書(国民健康保険証)を携帯しておらず、実家の団地に取りに行かねばならないということを思い出す。団地の敷地内には帝愛による監視の車・見張りが待機していたが、カイジは変装をして見張りの意識をそらし、なんなく住まいのある棟への侵入に成功し母・初江との再会を果たすが、監視、見張り班に合流した遠藤の姿を見かけ部屋から出られなくなってしまう。しかし、杜撰な監視、見張り班の隙を突き団地からの脱出に成功し、チャンとマリオと合流。銀行に1000万円ずつの預金を3人で手分けして開始する。一時は順調に進んでいたが、ある銀行で帝愛負債者の中阪が落としたチラシから、帝愛がカイジ達を「24(億円)組」として、1人1000万円の賞金首をかけている事を知る。間一髪その場を離れたカイジは2人にその事を知らせ、預金をするのを中断しようと意見が出たが、逆に裏をかく事ができるとカイジは妙案を思い付き、見事に遠藤や帝愛関係者たちの目を欺いて着実に預金を進める。
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