24世紀以降の作品における設定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 00:08 UTC 版)
「ワープ」の記事における「24世紀以降の作品における設定」の解説
以下の設定は24世紀が舞台となっている『スタートレック』シリーズ(『新スタートレック』『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』『スタートレック:ヴォイジャー』)に適用されるものである。 ワープ係数は宇宙艦が張り出すワープフィールドの枚数によって、その速度が10/3乗ずつ加速していくことから用いられる。ただしワープフィールドは同時に9枚までしか張ることができず、ワープ10は「あらゆる場所に同時に存在する無限大の速度」として不可能領域となっている。強引にワープ10に達した場合、無限の速度を経験した者の肉体は異形の姿になってしまうことが判明している(VOY31話「限界速度ワープ10」)。 定義からワープスピードVは、光速をc、ワープフィールドの枚数(ワープ係数)をnとすると、 V = c × n.mw-parser-output .sfrac{white-space:nowrap}.mw-parser-output .sfrac.tion,.mw-parser-output .sfrac .tion{display:inline-block;vertical-align:-0.5em;font-size:85%;text-align:center}.mw-parser-output .sfrac .num,.mw-parser-output .sfrac .den{display:block;line-height:1em;margin:0 0.1em}.mw-parser-output .sfrac .den{border-top:1px solid}.mw-parser-output .sr-only{border:0;clip:rect(0,0,0,0);height:1px;margin:-1px;overflow:hidden;padding:0;position:absolute;width:1px}10/3 で計算できる。 ワープ1(光速の1倍) ワープ2(光速の約10倍) ワープ3(光速の約39倍) ワープ4(光速の約102倍) ワープ5(光速の約214倍)/ヘカラス条約による上限速度 ワープ6(光速の約392倍) ワープ7(光速の約656倍) ワープ8(光速の1024倍)/ 810/3 = 2310/3 = 210 = 1024 ワープ9(光速の約1516倍)/ワープフィールド9枚での速度。ここまではワープ係数の(10/3)乗で定義されている。 ワープ9.2(光速の1649倍)/ここから、ワープフィールド以外の方法も用いる為にワープ係数の(10/3)乗とは一致しない。 ワープ9.6(光速の1909倍)/U.S.S.エンタープライズNCC-1701-Dの最高速度 ワープ9.9(光速の3053倍) ワープ9.975(光速の5754倍)/U.S.S.ヴォイジャーNCC-74656の最高速度 ワープ9.99(光速の7912倍)/U.S.S.プロメテウスNX-59650の最高速度 ワープ9.9997(光速の198696倍)/亜空間通信速度 ワープ9.9999(光速の199516倍)/亜空間通信速度(ブースターリレー使用時) ワープ10(∞)/無限の速度 なおワープフィールドを多重に張れば張るほど艦のスピードは上がるが、同時にワープコア(ワープエンジン)の負担も指数関数的に増加していく。また係数の小数点以下の数字が大きくなればなるほど同様にエンジン負担は大きくなるため、ワープ1.9での航行よりワープ2での航行のほうがパワー消費は少ない。 24世紀後期でよく用いられる巡航ワープ速度は、惑星連邦艦で通常時にワープ5〜6程度、緊急時にワープ9といった運用がされる。最高速度に関しては、ジャン=リュック・ピカード艦長のU.S.S.エンタープライズNCC-1701-Dはワープ9.6の速度を12時間、惑星連邦最速の部類に入るキャスリン・ジェインウェイ艦長のU.S.S.ヴォイジャーNCC-74656はワープ9.975の速度を12時間維持できる。 また『スタートレック』世界のワープは足が遅いことでも知られ、標準的な巡航速度のワープ6では速度を維持し続けたとしても1年間で392光年しか進むことはできない。50光年の距離の移動に要する時間は、フルインパルス(通常エンジン推力全開)で200年、ワープ6で47日、ワープ9でも12日の旅となる。この速度では、直径10万光年の天の川銀河を旅するどころか、8000光年四方の統治範囲を持つ惑星連邦内の移動にも不十分な速度である。そのため劇中ではワープを遥かに凌駕する速度を実現する夢の技術「トランスワープドライブ」の研究や実験がされる場面をよく目にするが、惑星連邦ではいまだ実現していない。 スタートレック第4のテレビシリーズ『スタートレック:ヴォイジャー』ではこの足が遅い設定を逆手に取り、U.S.S.ヴォイジャーNCC-74656が超常的なパワーで突如、地球から75000光年の彼方の銀河の反対側へ飛ばされ、地球まで70年以上かかる道のりを旅するというロードムービーストーリーとなっている。
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