2022/2023 ISUジュニアグランプリシリーズとは? わかりやすく解説

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2022/2023 ISUジュニアグランプリシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/19 21:50 UTC 版)

2022/2023 ISUジュニアグランプリシリーズ
大会概要
英語 2022/23 ISU Junior Grand Prix
大会種 ISUジュニアグランプリシリーズ
優勝ポイント グランプリ250 ファイナル350
シーズン 2022-2023
日程 8月24日 - 12月11日
主催 国際スケート連盟
開催国
公式サイト 公式サイト
優勝者
男子シングル ニコライ・メモラ
女子シングル 島田麻央
ペア優勝 アナスタシア・ゴルベワ
ヘクター・ジオトプロス・ムーア
アイスダンス ナディア・バシンスカ
ピーター・ボーモン
関連大会
前回大会 2021/2022 ISUジュニアグランプリシリーズ
次回大会 2023/2024 ISUジュニアグランプリシリーズ
■テンプレート ■競技会 ■ポータル ■プロジェクト

2022/2023 ISUジュニアグランプリシリーズ英語: 2022/2023 ISU Junior Grand Prix of Figure Skating)は、2022年に世界6か国で7大会が開催される、ジュニアクラスにおける一連のフィギュアスケート競技大会の総称。

概要

2022-2023シーズンのISUジュニアグランプリシリーズ。シニアクラスのISUグランプリシリーズとは異なり、開催地は毎年変わる。今シーズンはフランスチェコラトビアアメリカポーランドイタリアでの7大会、及びイタリアで開催される決勝大会・ISUジュニアグランプリファイナルで構成される。

各国のフィギュアスケート統括団体が選抜した選手が出場し、男女シングルペアアイスダンス競技を行う。ただし、ペアが行われるのは7大会中4大会のみである。

第4戦に予定されていたアルメニア大会については、アルメニアアゼルバイジャンとの国境周辺地域の領有権を巡った軍事衝突や、首都エレバンでの抗議デモを憂慮した結果、開催中止とすることを発表した[1]

開催中止となったアルメニア大会については、開催延期も検討されていたが、軍事衝突の再開や新たなデモ活動も勃発する可能性を考慮[2] 。第4戦のアルメニア大会のエントリーを、第5戦目・第6戦目・第7戦目に再割当てすることで決定した[3]

大会日程

大会名 開催地 日程 ペアの開催
JGPクールシュヴェル フランス,クールシュヴェル 2022年8月24日-27日
JGPチェコスケート チェコ,オストラヴァ 2022年8月31日-9月3日 
JGPリガ杯 ラトビア,リガ 2022年9月7日-10日
JGPアルメニア杯 アルメニア,エレバン 2022年9月21日-24日
JGPソリダリティ杯 ポーランド,グダニスク 2022年9月28日-10月1日
JGPバルティック杯 ポーランド,グダニスク 2022年10月5日-8日
JGPエーニャノイマルクト イタリア,エーニャ 2022年10月12日-15日
JGPファイナル イタリア,トリノ 2022年12月8日-11日

ペアは7大会のうちクールシュヴェル、アルメニア杯とエーニャを除く4大会で行われる。また、ファイナルはシニアのグランプリファイナルと同時開催される。

出場資格

各国・地域に対し出場枠が与えられ、出場選手は各国・地域の統括団体が決定する。ファイナルを除く各大会には、1選手(組)につき2大会まで出場できる。

なお、グランプリシリーズに参加する選手(組)は、当ジュニアグランプリシリーズには出場できない。

シリーズ出場枠

 2022年世界ジュニアフィギュアスケート選手権の結果に基づき、次の通り各国・地域に割り当てられた。下記にかかわらず、大会の開催国は自国の選手を男女シングル及びアイスダンスでは3名(組)まで、ペアでは制限無しで出場させることができる。

男女シングル

条件 出場枠
各国・地域から出場した選手のうち
最上位選手の成績を比較し、10位までに
該当する国・地域
1-3位の国・地域 7大会すべてに2名ずつ
4-6位の国・地域 7大会すべてに1名ずつ
7-10位の国・地域 6大会に1名ずつ
ここまでに割り当てられた出場枠を使用しない国・地域がある場合、各大会ごとに
空いた枠数を超えない限りで、上位4-6か国・地域に順に1枠ずつ出場枠が追加される。
上位10か国・地域以外でFSに進出した選手が所属する国・地域 5大会に1名ずつ
SPの順位が25-30位の選手が所属する国・地域 4大会に1名ずつ
SPの順位が31位以下の選手が所属する国・地域 3大会に1名ずつ
前年度の世界ジュニア選手権に参加しなかった国・地域 2大会に1名ずつ

ペア

条件 出場枠
各国・地域から出場した選手のうち最上位選手の成績を比較し、
4位までに該当する国・地域
4大会すべてに3組ずつ
上位4か国・地域以外でFSに進出した選手が所属する国・地域 4大会すべてに2組ずつ
その他の国・地域 3大会すべてに1組ずつ

アイスダンス

条件 出場枠
各国・地域から出場した選手のうち
最上位組の成績を比較し、10位までに
該当する国・地域
1-3位の国・地域 7大会すべてに2組ずつ
4-6位の国・地域 7大会すべてに1組ずつ
7-10位の国・地域 6大会に1組ずつ
ここまでに割り当てられた出場枠を使用しない国・地域がある場合、各大会ごとに
空いた枠数を超えない限りで、上位4-6か国・地域に順に1枠ずつ出場枠が追加される。
上位10か国・地域以外でFDに進出した組が所属する国・地域 5大会に1組ずつ
RDの順位が21-25位の選手が所属する国・地域 4大会に1組ずつ
RDの順位が26位以下の選手が所属する国・地域 3大会に1組ずつ
前年度の世界ジュニア選手権に参加しなかった国・地域 2大会に1組ずつ

出場枠一覧

各国・地域の開催国枠を除いた出場枠は、以下の表の通りである。

男女シングル・アイスダンス

出場枠 男子シングル 女子シングル アイスダンス
大会ごとに2名(組)ずつ アメリカ合衆国
カザフスタン
日本
アメリカ合衆国
韓国
スイス
アメリカ合衆国
カナダ
ドイツ
大会ごとに1名(組)ずつ カナダ
 エストニア
イタリア
日本
 エストニア
ベルギー
韓国
キプロス
フランス
6大会に1名(組)ずつ スイス
 スウェーデン
 チェコ
イスラエル
 フィンランド
イタリア
カナダ
ポーランド
英国
日本
イスラエル
ポーランド
5大会に1名(組)ずつ フランス
韓国
英国
スロバキア
ジョージア
ドイツ
ポーランド
フランス
 チェコ
 スウェーデン
イスラエル
オランダ
フィリピン
ドイツ
 リトアニア
 エストニア
イタリア
 ウクライナ
スロバキア
スイス
ジョージア
4大会に1名(組)ずつ アルメニア
 フィンランド
 ハンガリー
トルコ
スペイン
 ハンガリー
 ラトビア
 ブルガリア
 デンマーク
カザフスタン
オーストラリア
 チェコ
トルコ
 オーストリア
 ハンガリー
3大会に1名(組)ずつ  ブルガリア
スロベニア
 ウクライナ
スロベニア
香港
トルコ
スロバキア
英国
 ノルウェー
 ウクライナ
キプロス
 オーストリア
クロアチア
 ルーマニア
メキシコ
N/A
上記に記載がない国・地域は、2大会に1名(組)ずつのエントリーが可能

ペア

Entries Pairs
4大会に3組ずつ ジョージア
オーストラリア
カナダ
アメリカ合衆国
4大会に2組ずつ ドイツ
 ウクライナ
イタリア
 チェコ
フランス
4大会に1組ずつ N/A
上記に記載がない国・地域は、2大会に1名(組)ずつのエントリーが可能

ファイナル出場資格

JGPクールシュヴェルからJGPエーニャまでの7大会(ペアは4大会)の順位に応じて選手に得点が与えられ、合計得点上位6選手(組)がジュニアグランプリファイナルの出場資格を得る。

順位 男女シングル ペア・アイスダンス
1位 15点 15点
2位 13点 13点
3位 11点 11点
4位 9点 9点
5位 7点 7点
6位 5点 5点
7位 4点 4点
8位 3点 3点
9位 2点 -
10位 1点 -

複数の選手(組)が同点で並んだ場合は最高順位の高い選手(組)が、さらに最高順位も同じだった場合はスコア合計の高い選手(組)が出場資格を得る。上位6選手(組)の中に辞退者が出た場合は、獲得ポイント7位以下の選手(組)が繰り上がる。

競技結果

決勝成績

シリーズ成績

男子シングル

順位 名前 大会ごとの得点 得点
合計
最高
順位
スコア
合計
FRA CZE LAT ARM POL POL ITA
1 ルーカス・ブルサード   15   15 30 1 420.53
2 ニコライ・メモラ 13 15   28 1 439.87
3 中村俊介 15     13 28 1 430.66
4 片伊勢武アミン   15 11 26 1 435.59
5 吉岡希 15   7   22 1 414.31
6 ロバート・ヤンポルスキー 9 13 22 2 419.73
ファイナル進出確定
7 中田璃士 13 9 22 2 400.58
8 チャ・ヨンヒョン 13   9   22 2 395.33
9 ソ・ミンギュ 9   11 20 3 416.26
以上補欠
以下省略

女子シングル

順位 名前 大会ごとの得点 得点
合計
最高
順位
スコア
合計
FRA CZE LAT ARM POL POL ITA
1 島田麻央 15   15   30 1 430.33
2 吉田陽菜 15     15 30 1 411.83
3 シン・ジア 15 13 28 1 389.37
4 中井亜美 11 15 26 1 391.52
5 キム・チェヨン   11   13 24 2 399.40
6 クォン・ミンソル 13 11 24 2 376.00
ファイナル進出確定
7 千葉百音   13   9 22 2 391.55
8 柴山歩 13   7 20 2 361.44
9 インガ・グルゲニゼ 9   11 20 3 370.80
以上補欠
以下省略

ペア

順位 名前 大会ごとの得点 得点
合計
最高
順位
スコア
合計
CZE LAT POL POL
1 アナスタシア・ゴルベワ
and ヘクター・ジオトプロス・ムーア
15 15 30 1 327.73
2 ケイラ・スミス
and アンディ・デン
13 15 28 1 277.95
3 ソフィア・バラム
and ダニエル・ティウメンセフ
15   11 26 1 323.85
4 ヴィオレッタ・シエロヴァ
and イヴァン・ホブタ
13 13 26 2 298.24
5 アヴァ・レイ・ケンプ
and ヨナタン・エリザロフ
13 7 20 2 254.10
6 クロエ・パネッタ
and キーラン・スラッシャー
11   9 20 3 273.44
ファイナル進出確定
7 村上遥奈
and 森口澄士
9 11 20 3 270.19
8 アシュリン・シュミッツ
and トリスタン・テイラー
11   5 16 3 238.78
9 オクサナ・ヴォイヤモズ
and フラビアン・ジニア
7 9 16 4 265.00
以上補欠
以下省略

アイスダンス

順位 名前 大会ごとの得点 得点
合計
最高
順位
スコア
合計
FRA CZE LAT ARM POL POL ITA
1 カテリーナ・ムラスコワ
and ダニエル・ムラゼク
15     15 30 1 349.26
2 ナディア・バシンスカ
and ピーター・ボーモン
  15 15 30 1 341.95
3 Hannah LIM
and 全曄
15     13 28 1 320.21
4 ダリヤ・グリム
and マイケル・サヴィツキー
15 13 28 1 315.83
5 フィービー・ベッカー
and ジェームズ・ヘルナンデス
13   13   26 2 318.40
6 セリーナ・フラジ
and ジャン=ハンス・フルノー
13   11   24 2 304.77
ファイナル進出確定
7 サンドリーヌ・ゴーティエ
and クエンティン・ティエレン
13   7 20 2 300.97
8 マリア・ピンチュク
and ミキタ・ポゴリエロフ
11 9   20 3 301.23
9 ヴァネッサ・ファム
and ジョナサン・ロジャース
11 9   20 3 291.50
以上補欠
以下省略

各大会成績

男子シングル

大会名
JGPクールシュヴェル 中村俊介 チャ・ヨンヒョン 森本涼雅
JGPチェコスケート 吉岡希 ニコライ・メモラ アンドレアス・ノルデバック
JGPリガ杯 ニコライ・メモラ 中田璃士 ラーハット・ブラリン
JGPアルメニア杯 開催中止
JGPソリダリティ杯 ルーカス・ブルサード 陳昱東 ラファエレ・フランシスコ・ジッチ
JGPバルティック杯 片伊勢武アミン ロバート・ヤンポルスキー ソ・ミンキュ
JGPエーニャノイマルクト ルーカス・ブルサード 中村俊介 片伊勢武アミン
JGPファイナル ニコライ・メモラ ルーカス・ブルサード 吉岡希

女子シングル

大会名
JGPクールシュヴェル 吉田陽菜 柴山歩 キム・ユジェ
JGPチェコスケート 島田麻央 クォン・ミンソル 櫛田育良
JGPリガ杯 シン・ジア ソーホー・リー 中井亜美
JGPアルメニア杯 開催中止
JGPソリダリティ杯 島田麻央 千葉百音 キム・チェヨン
JGPバルティック杯 中井亜美 シン・ジア クォン・ミンソル
JGPエーニャノイマルクト 吉田陽菜 キム・チェヨン インガ・グルゲニゼ
JGPファイナル 島田麻央 シン・ジア キム・チェヨン

ペア

大会名
JGPチェコスケート ソフィア・バラム
and ダニエル・ティウメンセフ
ケイラ・スミス
and アンディ・デン
クロエ・パネッタ
and キーラン・スラッシャー
JGPリガ杯 ケイラ・スミス
and アンディ・デン
アヴァ・レイ・ケンプ
and ヨナタン・エリザロフ
アシュリン・シュミッツ
and トリスタン・テイラー
JGPソリダリティ杯 アナスタシア・ゴルベワ
and ヘクター・ジオトプロス・ムーア
ヴィオレッタ・シエロヴァ
and イヴァン・ホブタ
村上遥奈
and 森口澄士
JGPバルティック杯 アナスタシア・ゴルベワ
and ヘクター・ジオトプロス・ムーア
ヴィオレッタ・シエロヴァ
and イヴァン・ホブタ
ソフィア・バラム
and ダニエル・ティウメンセフ
JGPファイナル アナスタシア・ゴルベワ
and ヘクター・ジオトプロス・ムーア
ソフィア・バラム
and ダニエル・ティウメンセフ
ケイラ・スミス
and アンディ・デン

アイスダンス

大会名
JGPクールシュヴェル Hannah LIM
and Ye QUAN
セリーナ・フラジ
and ジャン=ハンス・フルノー
ヴァネッサ・ファム
and ジョナサン・ロジャース
JGPチェコスケート カテリーナ・ムラスコワ
and ダニエル・ムラゼク
フィービー・ベッカー
and ジェームズ・ヘルナンデス
來田奈央
and 森田真沙也
JGPリガ杯 ダリヤ・グリム
and マイケル・サヴィツキー
サンドリーヌ・ゴーティエ
and クエンティン・ティエレン
マリア・ピンチュク
and ミキタ・ポゴリエロフ
JGPアルメニア杯 開催中止
JGPソリダリティ杯 ナディア・バシンスカ
and ピーター・ボーモン
フィービー・ベッカー
and ジェームズ・ヘルナンデス
セリーナ・フラジ
and ジャン=ハンス・フルノー
JGPバルティック杯 ナディア・バシンスカ
and ピーター・ボーモン
ダリヤ・グリム
and マイケル・サヴィツキー
ジョーディン・ルイス
and ノア・マクミラン
JGPエーニャノイマルクト カテリーナ・ムラスコバ
and ダニエル・ムラゼク
Hannah LIM
and Ye QUAN
リア・ネセット
and アルチョム・マルケロフ
JGPファイナル ナディア・バシンスカ
and ピーター・ボーモン
イム・ヘナ
and Ye QUAN
カテリーナ・ムラスコワ
and ダニエル・ムラゼク

賞金

ISUジュニアグランプリシリーズ各大会での成績に応じ、以下の賞金が与えられる。

順位 男女シングル ペア・アイスダンス
1位 2,000米ドル 3,000米ドル
2位 1,500米ドル 2,250米ドル
3位 1,000米ドル 1,500米ドル
  • またISUジュニアグランプリファイナルに出場した場合、2,500米ドルが賞金として与えられる。

ISUジュニアグランプリファイナルでの成績に応じ、以下の賞金が与えられる。

順位 男女シングル ペア・アイスダンス
1位 6,000米ドル 9,000米ドル
2位 5,000米ドル 7,500米ドル
3位 4,000米ドル 6,000米ドル
4位 3,000米ドル 4,500米ドル
5位 2,000米ドル 3,000米ドル
6位 1,000米ドル 1,500米ドル

脚注

出典

シリーズ順位表

アナウンスメント

公式結果

関連項目

外部リンク




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