2109
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「国鉄2100形蒸気機関車」の記事における「2109」の解説
1892年(明治25年)に日本鉄道に導入され、同年4月1日に172として運用を開始したが、1894年には63に改番された。 1904年の日露戦争では、野戦鉄道提理部に供出。1906年に日本鉄道が国有化され、同年11月1日付で鐵道作業局63として転入。1909年10月1日付で2109に改番された。1929年には、中央本線での運用を最後に松本機関庫で廃車となり、同年7月12日付で西濃鉄道に払い下げられ、石灰石輸送に使用された。 1964年(昭和39年)にディーゼル機関車が導入されたことにより、予備機となったが、1966年(昭和41年)5月15日まで運用。翌16日に廃車となり、その後は野ざらし状態で美濃赤坂駅構内に留置されていた。 本機の保存を、鉄道友の会名古屋支部が呼びかけていたが、保存先が見つからなかった。 しかし1969年(昭和44年)には、1949年まで蒸気機関車を運転していて、それに携わった職員が残っていた大井川鉄道(現・大井川鐵道)で保存される方針となった。 1970年(昭和45年)8月2日、鉄道友の会主催の発車式が美濃赤坂駅で行われ、同月8日にEH10 22牽引の貨物列車の最後尾に連結され、大垣駅を出発した。同10日に金谷駅に到着し、新金谷車両区に回送された。同区ではチムニーキャップやロッドを取り付けられる、バッファービームを赤く塗られるといった整備を受けた。この際、転車台で煙突側が金谷方に向けられ、13日に千頭駅に回送され、同駅構内での静態保存を開始。同年11月に千頭 - 川根両国間の側線でのミニSL列車牽引機として保存運転を開始した。 老朽化のため、1976年(昭和51年)ごろから休車となり、再び千頭駅構内で静態保存されていた。 1990年(平成2年)には蒸気機関車動態保存20周年を記念し、同年4月24日に金谷駅構内での静態保存を開始したが、1992年(平成4年)5月31日に産業考古学会推薦産業遺産に認定された。同年8月21日に新金谷車両区に回送され、再整備を受け、翌1993年(平成5年)8月20日に同区で再び火が入れられた。同月28日にC11 312牽引の特別回送列車の最後尾に連結され、千頭駅に回送された。同30日には、同駅構内での一般公開、構内運転、転車台での撮影会が行われた。 同年9月4日に大井川鉄道から搬出され、同月6日に日本工業大学へ搬入された。同10日にお披露目式典が行われ、翌11日に一般公開された。 同大学では、学内行事や学会開催時に、不定期に運転が実施されたていたが、貴重な産業遺産として永久に動態保存するとしており、2002年(平成14年)4月20日からは定期的に運転が実施されている。
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