2階建て客車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 15:16 UTC 版)
「Toshiba (サルミエント線・ミトレ線用電車)」の記事における「2階建て客車」の解説
2009年にTBAがサルミエント線に導入した客車である。台車、貫通幌と車両間の連結機自体および車体長、車体幅などの構造を"Toshiba"から流用しているが、会社としては「完全に新製」したことになっている。車体は"PUMA V.2"および"PUMA V.4"の2階建て車両とほぼ同様の設計であるが、ホームの低い非電化区間に対応するために車体両端にステップ付きの引き戸が設置されている点が大きな特徴。3両で1編成を構成し、通常はねじ式連結器のディーゼル機関車に牽引されるため、3両の両端になる車両の片側の連結器はねじ式となっているが、機関車と直接連結しない側の連結器は種車の柴田式密着連結器のままとなっている。3両間の貫通幌も種車と同様であるが、車番は種車と異なり151・152・153。車内には革張りのリクライニングシートが設置されており、冷暖房も完備。車内天井にはプラズマテレビとLCDモニターが設置され、WiFiも利用可能と大変豪華な仕様となっている。 この豪華な内装を活かし、"Servicio Difarencial"(通常とは異なるサービス)もしくは"VIP"と呼ばれる、「贅沢」かつ「追加の料金を払えば全員着席で通勤・通学ラッシュから解放される」特別な快速運用に使用される計画であったが、実際の運用では思うような成果を出すことが出来ず、電化区間と非電化区間を直通する通常の運用に使用された。しかし、その運用からも離脱し、3両のうちの両端の車両はネジ式連結機と柴田式密着連結機の両方をもつことから、柴田式密着連結機のみを装備"Toshiba"とネジ式連結機のみを装備するディーゼル機関車の間に連結されるアダプター扱いの控車として2019年現在も活躍している。
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