受注までの経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/26 01:50 UTC 版)
サンフランシスコやロサンゼルスなどカリフォルニア州でアムトラックが運営する都市間列車ブランドであるアムトラック・カリフォルニア(Amtrak California)の名を冠する列車には、1996年から営業運転を開始したカリフォルニア・カー(英語版)、2000年から導入されたサーフライナー(英語版)など、2階建て客車が主力として活躍している。2006年以降、これらの列車への財政援助を行っているカリフォルニア州交通局(カルトランス、Caltrans)と共に、アムトラックは第3世代となる新たな2階建て客車の検討を始めた。2008年に採択された旅客鉄道投資・改善法(Passenger Rail Investment and Improvement Act of 2008、PRIIA)に基づき調達コスト低減を目的とした仕様の標準化を図ったこの車両は、カリフォルニア州のみならずシカゴを中心としたイリノイ州の列車への財政援助を行うイリノイ州交通局(IDOT)管内の列車にも導入される予定であった。 そして、各州の代表であるカルトランスによって2012年4月に新型2階建て客車への入札が実施され、アルストム、CAF、川崎重工業、シーメンス、そして住友商事と共に参加した日本車輌製造の5社からの選考の結果、同年11月に日本車輌製造・住友商事の連合が2階建て客車130両の発注およびオプション300両の追加発注権を受領した。これはアメリカ政府が打ち出した鉄道路線の高速化・信頼性向上による景気刺激策として初めて実施された鉄道車両調達案件であり、契約金額は12億5,000万ドルという大型案件であった。
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