2代目 SL/SS/SR/ST/VC/WD型(1979年 - 1983年)
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「ホンダ・シビック」の記事における「2代目 SL/SS/SR/ST/VC/WD型(1979年 - 1983年)」の解説
1979年7月24日にモデルチェンジ。「スーパーシビック」の通称を持つ。当初は3ドアハッチバックのみで、搭載するエンジンはEJ型(1.3L)とEM型(1.5L)の2種類。外観は先代から引き継ぐ台形プロポーションであるが、インパネ付近には過去にない新たな試みがいくつか見られる。特に、初代プレリュードから引き継がれた、速度計と回転計を同軸に統合し、メーターの回転軸部分の上に各種警告灯を並べた「集中ターゲットメーター」を採用し話題となった。また、メーターサイドには「ロータリー・チャンネル式」と呼ばれる専用形状のダイヤル選局式AMラジオが配置されるなど、他の車には余り見られないような意匠が存在する。 他にも通常モデルより5PSハイチューン(85PS/12.3Kgf·m)なエンジンを搭載したホットモデル「CX」も登場。オーバーライダー付きバンパーとオレンジ色の専用外装色も相まって人気となった。このモデルからワンメイクレース「シビックレース」が開催されるようになった。 なお、オーバーライダー付きのモデルは全長が4.0mを僅かに超え、フェリー料金に差を生じた。また、初代より若干のサイズアップをしたところ、輸出先のアメリカでは「狭い」という逆の評価を受けてしまった。これは初代の後席は狭過ぎるゆえに人が乗る場所ではなく荷物置き場とみなされたが、サイズアップした事からかえって人が乗る場所と認知されてしまったからである。エッジの効いたシャープなスタイルが流行となる中、どこか垢抜けないずんぐりした形が受け入れられず、CXのスポーツ性は好評であったものの、モデル全体としては初代に比べて日本国内での販売は振るわなかった。他車種の不振と相まって、業績に影響を与えることになった。 1979年10月6日 3ドアモデルのリヤセクションを延長し、5ドア化と荷室の拡大をした商用モデル「シビックバン」を発売。 1980年1月23日 「シビックバン」をベースとしたホンダ初のステーションワゴン「シビックカントリー」を追加。 1980年6月11日 1.3Lモデルに72PSのCVCC-IIエンジンとホンダマチック車にO.D付を採用。チャイルドプルーフロック付リヤドア、ELR付3点式フロントシートベルトなど、安全装置を中心に装備が強化された。 1980年8月1日 1.5Lモデルに前述の1.3Lモデルと同様の変更を施す。「CX」グレードには運転席のヘッドレストが装備した。 1980年9月11日 3ボックス・ノッチバックスタイルの4ドアセダンが追加。同時にサンルーフがオプション設定された「CX-S」を3ドアに追加した。 1981年10月 マイナーチェンジ。ヘッドライトが全てのモデルで角目に変更され、フロント部・インパネなど内外装で若干のデザインを変更。「CX-S」はタイヤサイズが165/70SR-13になり、サンルーフが標準装備化。 1982年9月 マイナーチェンジ。リヤコンビネーションランプが変更された。
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