1993年の中日ドラゴンズとは? わかりやすく解説

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1993年の中日ドラゴンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 09:15 UTC 版)

1993年の中日ドラゴンズ
成績
セントラル・リーグ2位
73勝57敗2分 勝率.562[1]
本拠地
都市 愛知県名古屋市
ナゴヤ球場
球団組織
オーナー 加藤巳一郎
経営母体 中日新聞社
監督 高木守道
選手会長 川又米利
« 1992
1994 »

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1993年の中日ドラゴンズ(1993ねんのちゅうにちドラゴンズ)では、1993年の中日ドラゴンズにおける動向をまとめる。

この年の中日ドラゴンズは、高木守道監督の2年目のシーズンである。

概要

最下位からの巻き返しを図るべく、中心打者の宇野勝ロッテに放出するなど戦力を一新。チームは4月を10勝6敗と勝ち越して開幕ダッシュに成功するが、5月に9勝13敗と負け越して以降波に乗れず前半戦は一進一退。しかし、後半戦からの2か月間で貯金を大きく増やして一時はヤクルトに代わって首位に立った。9月までは2ゲーム差で食らいついたが直接対決でサヨナラ負けするなど終盤は負けが込み、10月13日のヤクルト戦に勝ってナゴヤ球場での胴上げを阻止するのが精一杯だった(ヤクルトの優勝決定は2日後の広島戦)。それでも久しぶりに優勝戦線に食い込み、2位で終了。投手陣では若きエース・今中慎二山本昌広の二枚看板を擁し、今中が最多勝と最多奪三振、山本が2.05で最優秀防御率を獲得するなど主なタイトルを総なめにし、チーム防御率は3.12でヤクルトを上回り1位となった。打撃陣では40歳の落合博満が引き続き4番を打ち、来日2年目のアロンゾ・パウエルも打率3割をマークした。それ以外では立浪和義中村武志大豊泰昭なども例年通りの成績を収めチーム本塁打は158本でリーグトップになる[2]も、盗塁は29個で最下位。シーズン終了後、この年から導入されたFA制度を利用して主砲の落合が巨人に移籍するなど、世代交代が加速していく。

チーム成績

レギュラーシーズン

オーダー変遷
開幕:4/10 5/1 6/1 7/1 8/1 9/1
1 立浪和義 立浪和義 種田仁 立浪和義 種田仁 種田仁
2 種田仁 種田仁 酒井忠晴 仁村徹 立浪和義 立浪和義
3 パウエル 川又米利[注 1] 立浪和義 パウエル 川又米利 パウエル
4 落合博満 落合博満 落合博満 落合博満 落合博満 落合博満
5 ジャコビー 大豊泰昭 川又米利 ステアーズ 大豊泰昭 彦野利勝
6 大豊泰昭 ジャコビー 大豊泰昭 大豊泰昭 パウエル 大豊泰昭
7 山崎武司 山崎武司 山崎武司 中村武志 仁村徹 仁村徹
8 中村武志 中村武志 中村武志 種田仁 中村武志 中村武志
9 今中慎二 山本昌広 小松辰雄 小松辰雄 今中慎二 鶴田泰

[3]

1993年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 9月終了時 最終成績
1位 広島 -- ヤクルト -- ヤクルト -- ヤクルト -- ヤクルト -- ヤクルト -- ヤクルト --
2位 中日 1.5 巨人 1.5 巨人 3.5 巨人 3.5 中日 1.0 中日 2.0 中日 7.0
3位 巨人 3.5 広島 2.0 広島 広島 4.0 広島 8.0 阪神 12.0 巨人 16.0
4位 阪神 中日 横浜 4.0 中日 巨人 8.5 巨人 12.5 阪神 17.0
5位 ヤクルト 4.5 阪神 中日 4.0 阪神 5.0 阪神 9.0 横浜 17.5 横浜 23.0
6位 横浜 8.0 横浜 4.5 阪神 6.0 横浜 7.5 横浜 12.5 広島 19.0 広島 27.0
期間
成績
10勝6敗
勝率.625
9勝13敗
勝率.409
10勝11敗1分
勝率.476
7勝6敗
勝率.538
16勝5敗
勝率.762
12勝6敗1分
勝率.667
9勝10敗
勝率.474


1993年セントラル・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 ヤクルトスワローズ 80 50 2 .615 優勝
2位 中日ドラゴンズ 73 57 2 .562 7.0
3位 読売ジャイアンツ 64 66 1 .492 16.0
4位 阪神タイガース 63 67 2 .485 17.0
5位 横浜ベイスターズ 57 73 0 .438 23.0
6位 広島東洋カープ 53 77 1 .408 27.0

オールスターゲーム1993

  • 選出選手
ポジション 名前 選出回数
投手 今中慎二 2
山本昌広 3
捕手 中村武志 5
内野手 種田仁
落合博満 13

選手・スタッフ

[3]

試合結果

表彰選手

リーグ・リーダー
選手名 タイトル 成績 回数
山本昌広 最優秀防御率 2.05 初受賞
最多勝利 17勝 初受賞
最高勝率 .773 初受賞
今中慎二 最多勝利 17勝 初受賞
最多奪三振 247個 初受賞
沢村賞 初受賞
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
今中慎二 投手 初受賞
パウエル 外野手 初受賞
ゴールデングラブ賞
選手名 ポジション 回数
今中慎二 投手 初受賞

ドラフト

網掛けの選手は逆指名による入団

順位 選手名 守備 所属 結果
1位 平田洋 投手 豊田大谷高 入団
2位 鳥越裕介 内野手 明治大学 入団
3位 笹山洋一 投手 小林西高 入団
4位 遠藤政隆 投手 熊谷組 入団
5位 工藤友也 投手 湖北高 入団

脚注

注釈

  1. ^ 偵察メンバーの小松辰雄と交代。

出典

  1. ^ 年度別成績 1993年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2015年11月13日閲覧。
  2. ^ 『中日新聞』2022年6月15日朝刊スポーツ面18頁「竜のすみか ドーム四半世紀の足跡 守り勝つ ドームの功罪 ㊤強竜打線に転機」(中日新聞社)
  3. ^ a b 『1994 ベースボール・レコード・ブック』ベースボール・マガジン社、1993年。ISBN 4-583-03093-2 


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