1993年度新人選手選択会議_(日本プロ野球)とは? わかりやすく解説

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1993年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/17 03:27 UTC 版)

プロ野球ドラフト会議 > 1993年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)
  1993年度新人選手選択会議
全体最後の指名となった福浦
ドラフト概要
開催日 1993年11月20日
開催地 東京都港区
会場 新高輪プリンスホテル
司会 渡辺謙太郎
制度 2巡目まで:重複くじ引き
(大学生・社会人に逆指名権あり)
3巡目以降:変則ウェーバー
指名数 64名(内逆指名18名)
重複指名なし
« 1992
1994 »
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1993年度新人選手選択会議(1993ねんどしんじんせんしゅせんたくかいぎ)は、1993年11月20日午後5時5分から新高輪プリンスホテルで行われた[1]第29回のプロ野球ドラフト会議である。

概要

64選手の交渉権が確定した。この年から、大学生・社会人に逆指名権が認められ、各球団上位2人までの枠が設けられた。また3位指名以下がウェーバー方式で行われるようになった。逆指名制度が始まった年で契約金が高騰し、この年にドラフトで入団した選手の何人かが後に脱税事件で処分されることとなった。指名順位で選手が重複した場合は抽選となった1978年以降では初めて、重複指名選手が出なかった年になった。

その他

  • ロッテは逆指名の加藤貴康こそ2年で戦力外になってしまったものの、立川隆史、大塚明、諸積兼司、小野晋吾が主力として活躍し、全体で最後の指名となった福浦和也に至っては野手転向後に2000本安打を達成、空前の大豊作となった。
  • 横浜は河原隆一、波留敏夫が主力として1998年のリーグ優勝に貢献し、大家友和がメジャーリーグで2桁勝利を挙げる活躍、万永貴司がスーパーサブとしてチームを支えるなど豊作だった。
  • 逆指名制度は巨人にとって有利なドラフトとなると予想されていたが、初年度である本年は獲得を目指していた小久保裕紀(ダイエーを逆指名)と河原隆一(横浜を逆指名)の逆指名に失敗。やっと逆指名を得た三野勝大は巨人在籍時は1試合しか登板出来ず、柳沢裕一も正捕手争いに加われなかった等逆指名制度を生かせない結果に終わった。

選択希望選手一覧

チーム ダイエー 広島 ロッテ 横浜 近鉄 阪神 オリックス 巨人 日本ハム 中日 西武 ヤクルト
1位 渡辺秀一 山根雅仁 加藤高康 河原隆一 酒井弘樹 藪恵一 平井正史 三野勝大 関根裕之 平田洋 石井貴 山部太
2位 小久保裕紀 上田好剛 立川隆史 波留敏夫 西川慎一 平尾博司 三輪隆 柳沢裕一 井出竜也 鳥越裕介 山田潤 斎藤充弘
3位→ 吉本一義 玉木朋孝 大塚明 大家友和 大村直之 高波文一 斉藤秀光 岡島秀樹 金子誠 笹山洋一 松井和夫 度会博文
4位← 吉武真太郎 福地和広 中山雅行 川崎義文 的山哲也 中里鉄也 福留宏紀 大畑裕勝 大貝恭史 遠藤政隆 尾山敦 川畑勇一
5位→ 澤田剛 田中由基 諸積兼司 西澤洋介 善村一仁 井上貴朗 --- 佐藤誠 中山光久 工藤友也 白鳥浩徳 小橋正佳
6位← --- 品田寛介 小野晋吾 万永貴司 --- --- --- --- --- --- --- 宇佐美康広
7位→ --- --- 福浦和也 --- --- --- --- --- --- --- --- ---
  •    は逆指名、矢印の向きはウェーバー制の指名順を示す。

指名選手

網掛けの選手は逆指名による入団

セントラル・リーグ

ヤクルトスワローズ

順位 選手名 守備 所属 結果
1位 山部太 投手 NTT四国 入団
2位 斎藤充弘 投手 日立製作所 入団
3位 度会博文 内野手 中央学院大学 入団
4位 川畑勇一 捕手 JR四国 入団
5位 小橋正佳 投手 市立尼崎高 入団
6位 宇佐美康広 捕手 稚内大谷高 入団

中日ドラゴンズ

順位 選手名 守備 所属 結果
1位 平田洋 投手 豊田大谷高 入団
2位 鳥越裕介 内野手 明治大学 入団
3位 笹山洋一 投手 小林西高 入団
4位 遠藤政隆 投手 熊谷組 入団
5位 工藤友也 投手 湖北高 入団

読売ジャイアンツ

順位 選手名 守備 所属 結果
1位 三野勝大 投手 東北福祉大学 入団
2位 柳沢裕一 捕手 明治大学 入団
3位 岡島秀樹 投手 東山高 入団
4位 大畑裕勝 内野手 柳川高 入団
5位 佐藤誠 投手 駒澤大学附属岩見沢高 入団

阪神タイガース

順位 選手名 守備 所属 結果
1位 藪恵一 投手 朝日生命 入団
2位 平尾博司 内野手 大宮東高 入団
3位 高波文一 外野手 熊本工業高 入団
4位 中里鉄也 内野手 葛生高 入団
5位 井上貴朗 投手 佐倉高 入団

横浜ベイスターズ

順位 選手名 守備 所属 結果
1位 河原隆一 投手 関東学院大学 入団
2位 波留敏夫 内野手 熊谷組 入団
3位 大家友和 投手 京都成章高 入団
4位 川崎義文 捕手 日本通運 入団
5位 西澤洋介 投手 千葉工業大学 入団
6位 万永貴司 内野手 中山製鋼所 入団

広島東洋カープ

順位 選手名 守備 所属 結果
1位 山根雅仁 投手 岡山南高 入団
2位 上田好剛 投手 中山製鋼所 入団
3位 玉木朋孝 内野手 修徳高 入団
4位 福地和広 内野手 杵島商業高 入団
5位 田中由基 投手 大商学園高 入団
6位 品田寛介 投手 花咲徳栄高 入団

パシフィック・リーグ

西武ライオンズ

順位 選手名 守備 所属 結果
1位 石井貴 投手 三菱重工横浜 入団
2位 山田潤 内野手 朝日大学 入団
3位 松井和夫 投手 PL学園高 入団
4位 尾山敦 投手 住友金属 入団
5位 白鳥浩徳 投手 住友金属鹿島 入団

日本ハムファイターズ

順位 選手名 守備 所属 結果
1位 関根裕之 投手 東北福祉大学 入団
2位 井出竜也 外野手 日本通運 入団
3位 金子誠 内野手 常総学院高 入団
4位 大貝恭史 外野手 NTT四国 入団
5位 中山光久 捕手 所沢商業高 入団

オリックス・ブルーウェーブ

順位 選手名 守備 所属 結果
1位 平井正史 投手 宇和島東高 入団
2位 三輪隆 捕手 神戸製鋼 入団
3位 斉藤秀光 内野手 横浜商科大学高 入団
4位 福留宏紀 内野手 享栄高 入団

近鉄バファローズ

順位 選手名 守備 所属 結果
1位 酒井弘樹 投手 國學院大學 入団
2位 西川慎一 投手 NTT四国 入団
3位 大村直之 外野手 育英高 入団
4位 的山哲也 捕手 新日本製鐵広畑 入団
5位 善村一仁 内野手 愛知工業大学 入団

千葉ロッテマリーンズ

順位 選手名 守備 所属 結果
1位 加藤高康 投手 NTT東北 入団
2位 立川隆史 外野手 拓殖大学紅陵高 入団
3位 大塚明 内野手 別府羽室台高 入団
4位 中山雅行 投手 熊谷組 入団
5位 諸積兼司 外野手 日立製作所 入団
6位 小野晋吾 投手 御殿場西高 入団
7位 福浦和也 投手 習志野高 入団

福岡ダイエーホークス

順位 選手名 守備 所属 結果
1位 渡辺秀一 投手 神奈川大学 入団
2位 小久保裕紀 内野手 青山学院大学 入団
3位 吉本一義 投手 大阪経済法科大学 入団
4位 吉武真太郎 投手 国東高 入団
5位 澤田剛 投手 函館大学付属有斗高 入団

脚注




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