1984・1986年とは? わかりやすく解説

1984 - 1986年

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 07:57 UTC 版)

ホンダ・NSR500」の記事における「1984 - 1986年」の解説

1年間開発期間経て登場した1984年モデルTYPE-1は、非常に先進的なレイアウトにまとめ上げられていた。通常エンジン真上にある燃料タンクエンジン下にマウントしているため、排気管エンジンの上に通すという、独特なレイアウト採用。重い燃料タンク車体下部置いて重心下げ燃料減少による操縦性変化抑えようという狙いあったようである(しかしながらTYPE-1ではエンジン下の燃料タンク内に仕切り板設けるなど前輪分布荷重最後まで乱さない工夫をしていたが、それでもトランスアトランティックカップでのスペンサー転倒でも判るように実際にレース終盤になると前輪分布荷重減り相対的に後輪荷重大きくなるという悪癖悩まされ続けた)。また、この特徴的なレイアウトによる熱害によるキャブレーション問題異常なほどの整備性悪さ重なった具体的に燃焼ガスによって高温に熱せられる排気チャンバー吸気熱してしまうというものだった。このキャブレーション問題さらに詳しく言えばベルギースパ第9戦)やオーストリアザルツブルクリンク(第6戦)、ドイツニュルブルクリンク(第5戦)などの標高の高いサーキットでは空気中の酸素濃度薄くなるため熱害がさらに深刻になりプラグカブりも酷くなって本来のパワー出せないというものだったまた、整備性問題はもっと酷かった通常であればエンジン上部にある燃料タンク取り外せアクセスできるエンジン周りが、排気チャンバー外さない整備セッティング変更できないのである走行直後では、排気チャンバー排気熱で非常に高温になっており、外すこと自体困難だったため、キャブレタージェット変更プラグ交換プラグ焼け具合チェックにひとつにすら苦難が伴う)というメンテナンス性低さ等々により、TYPE-1独創的レイアウト永く採用されなかった。翌1985年型TYPE-2以降燃料タンクエンジンの上に、そして排気チャンバーエンジン下を通る一般的なレイアウト変更された。心臓部2ストローク500ccエンジンは、1984年から1986年までシリンダー挟み90度のV4エンジン排気チャンバー前方伸びるレイアウトキャブレター後方2気筒背後位置しており、1987年型のTYPE-D以降2002年最終型まで挟み112度のV4エンジン排気チャンバーは前2気筒前方、後2気筒後方伸びキャブレターはVバンク内に位置するレイアウトとなった。ともに1軸クランクシャフト採用当初90度の挟み角で向かい合うシリンダーの間にキャブレターレイアウトする空間取れず後方2気筒後ろキャブレター配置していた。このため後方2気筒排気ポート前方向けて取り回すより他はなく、結果排気チャンバーエンジン下側複雑に絡み合う態となっていた。

※この「1984 - 1986年」の解説は、「ホンダ・NSR500」の解説の一部です。
「1984 - 1986年」を含む「ホンダ・NSR500」の記事については、「ホンダ・NSR500」の概要を参照ください。

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