1825年臨時選挙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 14:52 UTC 版)
「1824年アメリカ合衆国大統領選挙」の記事における「1825年臨時選挙」の解説
大統領の選出は下院に預けられた。憲法修正第12条では、選挙人選挙の結果で上位3名のみが下院での選挙に出ることが出来るとされていたため、ジャクソン・アダムズ・クロウフォードが候補者となった。 規定により除外されたクレイはたまたま下院議長であったため、選挙を仕切ることとなった。クレイはジャクソンを嫌っていたので、ジャクソンについて「私は最高権威職の難しく複雑な様々な任務に対して、ニューオーリンズで2,500人のイギリス兵を殺したことが資格になると信じることはできない」と語った。さらにクレイの考える経済施策(アメリカ・システム)は、アダムズの提唱する関税や国内改良の立場に近く、ジャクソンやクロウフォードとは一線を画していたので、クレイより多くの投票を得ていたアダムズにその支持を回した。その結果、ジョン・クインシー・アダムズが1825年2月9日の最初の投票で大統領に選ばれた。 ジャクソンは、一般投票でも選挙人投票でも多数を占めており、自分が大統領に選ばれるものと思っていたため、このアダムズの逆転勝利に衝撃を受けた。アダムズがクレイを国務長官に指名すると、アダムズやその前の3人の大統領が国務長官を経験していたので、クレイが大統領の後継者であると宣言した。 ジャクソンとその支持者は、アダムズとクレイが「裏取引」をやったと非難した。アダムズの任期である4年間にわたってこの非難は続き、最終的には1828年の選挙でジャクソンが大統領に当選したことでこの論争に決着がついた。 アダムズジャクソンクロウフォード第1回投票 13 7 4 第1回投票アラバマ州 ジャクソン コネチカット州 アダムズ デラウェア州 クロウフォード ジョージア州 クロウフォード イリノイ州 アダムズ インディアナ州 ジャクソン ケンタッキー州 アダムズ ルイジアナ州 アダムズ メイン州 アダムズ メリーランド州 アダムズ マサチューセッツ州 アダムズ ミシシッピ州 ジャクソン ミズーリ州 アダムズ ニューハンプシャー州 アダムズ ニュージャージー州 ジャクソン ニューヨーク州 アダムズ ノースカロライナ州 クロウフォード オハイオ州 アダムズ ペンシルベニア州 ジャクソン ロードアイランド州 アダムズ サウスカロライナ州 ジャクソン テネシー州 ジャクソン バーモント州 アダムズ バージニア州 クロウフォード
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