飛行7日目(宇宙遊泳4)
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「STS-61」の記事における「飛行7日目(宇宙遊泳4)」の解説
4度目の宇宙遊泳は、エンデバーがエジプト上空にある1993年12月7日22:13(EST)に開始された。主目的は、球面収差修正用の光学系であるCOSTAR(w:Corrective Optics Space Telescope Axial Replacement)の高速光度計の交換であった。エイカーズは、22:45(EST)にハッブル宇宙望遠鏡の後方ドアを開ける指示を受けた。ドアは、温度変化を最小化し、光学系の汚染の原因となるガス放出の可能性を減らすため、夜間に開けることが計画されていた。高速光度計は22:54(EST)に電源が落とされ、ドアは22:57(EST)に開けられた。ドアが一部開けられた直後に、宇宙飛行士はドアを再び閉める練習をしたが、ドアは、以前の宇宙遊泳中に別のドアで経験されたのと同じような閉まりにくさを示した。ドアは23:00(EST)に完全に開放され、4つの電源及びデータコネクタ、アース用ストラップがハッブル宇宙望遠鏡から外された。ハッブル宇宙望遠鏡は、23:27(EST)に軌道から除去され、COSTARの設置の練習のために再投入された。その後、ペイロードベイの脇に係留され、0:35(EST)にCOSTARが設置された。2:25(EST)に搭載コンピュータの更新が開始され、4:41(EST)にコンピュータシステムの再起動、機能試験が完了した。宇宙遊泳は、100%成功し、6時間50分続いた。 操縦手のケネス・バウアーソックスは、エンデバーの姿勢制御システムを用いて2度の軌道マヌーバを行い、21:14(EST)にハッブル宇宙望遠鏡を594-587kmの軌道から595.8×594.3kmの軌道に押し上げた。COSTARの機能試験も完了した。メモリダンプに失敗した際、搭載コンピュータDF-224や最近設置されたメモリ、コプロセッサに懸念が見られたものの、その後の多くの分析により、ダンプの失敗は宇宙船と地上の間の通信リンクのノイズが原因であると決定された。
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