飛行5日目(宇宙遊泳2)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/06 04:47 UTC 版)
「STS-61」の記事における「飛行5日目(宇宙遊泳2)」の解説
飛行5日目は、日曜日の夜、10:35(EST)から開始した。エイカーズとソーントンは、計画された2度目の宇宙遊泳でハッブル宇宙望遠鏡の太陽電池アレイを交換した。宇宙遊泳の開始時点で、ソーントンの宇宙服内の気圧は、通常の28-41kPaを大きく下回る1.4kPaであった。これは恐らく宇宙服の配管に氷が詰まりすぐに溶けたためと考えられ、ソーントンは宇宙服を脱いだ。ソーントンの宇宙服には、さらにトラブルが続き、途中で通信の受信機が故障し、エイカーズとは会話できるが、管制員とは会話できない状況となった。彼らは、予備チャンネルに切り替えるのではなく、全てのコマンドをエイカーズを介して中継する方法を取ることを決定した。予備チャンネルは宇宙服の生医学情報の遠隔測定に利用されており、管制員による生医学情報の遠隔測定が制限される恐れがあったためである。 エイカーズは、宇宙遊泳を開始し、ソーントンのためにロボットアーム上に足拘束具を設置し、太陽電池アレイ上の3つの電子コネクタとクランプを外した。クランプを外すのに若干手間取ったが、23:17(EST)には作業が終わった。外した後に漂流しないように、ソーントンはアレイを押さえていた。アレイの重さは160kgで、折り畳まれると長さは5mになる。2人は、23:0(EST)にサハラ砂漠(電子機器の影響を最小限にするため、夜間に通過した)上空で損傷したアレイを外し、ソーントンは翌日の昼になるまで、約12分間、それを保持し、23:52(EST)にソマリア上空で投棄した。昼間に投棄することにより、宇宙飛行士や管制員はその位置と相対速度を正確に追跡することができた。ソーントンは速度0で投棄し、その後、エンデバーは小さく燃焼して、アレイとの距離を取った。エンデバーは、1.5m/sの速度でアレイから遠ざかり、18-19kmの距離を取った。その後、2人は新しいアレイを設置する作業を1:40(EST)頃に完了し、望遠鏡を180°回転させた。その後、2つ目のアレイが交換され、欧州宇宙機関に持ち帰るために積み込まれた。6.5時間の宇宙遊泳の後、宇宙望遠鏡運用コントロールセンターにより6つのジャイロのうち4つの機能試験が行われた。望遠鏡の向きの関係で2つは試験を行うことができず、月曜日昼の乗組員の就寝中に試験が行われた。
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