飛行する模型航空機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 08:42 UTC 版)
飛行模型は、軽量で、飛行荷重に耐えられる強度を必要とし、そのために使用材料や構造が制約される。展示模型はその制約が無く、外形を忠実に再現するために最適の材料や構造を自由に選択できる。従って、両模型の材料と構造は大きく相違する。 飛行模型については、軽量木材であるバルサ材のほか、キリ、ヒノキ、スプルース、竹、合板などが、強度と重量を考えて使い分けられている。最近は、樹脂材が、そのまま、あるいは発泡材、繊維強化プラスチック (FRP)などの形で使われることが多くなった。 構造としては、軽量で丈夫にするために、一般に、細い骨組みと枠を組み合わせた中空の、実機と類似したものが使われる。非常に小さい簡単な機体では、軽量木材や発泡プラスティックを使った中実(ムク)構造もある。 機体の表面は、紙(和紙: ジャップ・ティッシュ)、絹、バルサ薄板などが張られ、ラッカーやドープなどで塗装される。最近は上記に代えて、プラスティックのフィルムを貼ることが多くなった。 実機をそのまま縮小したスケールモデルでは(レイノルズ数やマッハ数が異なるため)模型飛行機の理想的形状と乖離してしまうので、少々手が加えられている。効率を犠牲にしてもディテールに力を入れることもある(なお、忠実に再現するとかえって実機の時とは異なった印象を与えてしまうこともあり、一般にデフォルメが加えられている)。
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