材料と構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/22 21:32 UTC 版)
銅無垢、銀無垢、金無垢の他、装飾上から金・銀などの薄板で包んで有るハバキがあり「着ハバキ(きせはばき)」と呼ぶ。金着ハバキ(きんきせ)、銀地金着(ぎんじきんきせ)、銀着(ぎんきせ)などがある。また金鍍金や金消し象嵌などメッキされた物も有る。 金色絵(きんいろえ)、金焼付(きんやきつけ)なども見られる。 実用に用いる刀の場合は銅無垢一重ハバキが最適とされる。 銅は叩き締めると堅くなり変形しにくいが、銀、金は柔らかく、刀を振ると変形してガタが出ることが多い。 着せハバキ、二重ハバキも変形しやすいとされる。 ただ、白鞘で保管するのみの刀は銀地金着二重ハバキが最適であるとも言われる。銀は緑青を吹くことも無く、薄板の着せが鯉口との密着を増し、白鞘内を密閉して、刀身を酸化から防ぐからだとされる。
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