音声学と音韻論の違いとは? わかりやすく解説

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音声学と音韻論の違い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/22 14:48 UTC 版)

音韻論」の記事における「音声学と音韻論の違い」の解説

島岡佐藤1987によれば音声学は、音声正確な観察とその記述、および音声生じ過程機構解明をねらいとしている。一方音韻論は、言語体系占め音声位置づけ、およびその役割機能に関する事柄解明することをねらいとしている。 つまり、音声学は「音声どうやって作られどのように伝わりどのように理解することが出来るか」を研究する学問音韻論は「音声どのように並べられどのように入れ替わりどのように意味を持った上で区別するか」を研究する学問ということになる。 音声学と音韻論分離貢献したのが、プラハ学派プラーグ学派)である。この学派は、ソシュールラングとパロール区別影響を受け、音声におけるラング研究として、音韻論確立努めたプラハ学派によれば音声におけるパロール研究するのが音声学であり、ラング研究するのが音韻論ということになる。

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音声学と音韻論の違い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 04:33 UTC 版)

音声学」の記事における「音声学と音韻論の違い」の解説

島岡佐藤1987によれば音声学は、音声正確な観察とその記述、および音声生じ過程機構解明をねらいとしている。一方音韻論は、言語体系占め音声位置づけ、およびその役割機能に関する事柄解明することをねらいとしている。 音声学と音韻論一般的な定義以下のとおりである。 音声学普遍的で、世界中通じ一つ音声学がある。「音声どうやって作られどのように伝わりどのように理解することが出来るか」を科学的客観的に研究する学問音声学的に捉えた音の最小単位を「単音」という。 音韻論言語固有の物で、それぞれの言語ごとの音韻論がある。ある言語で、「音声どのように並べられどのように入れ替わりどのように意味を持った上で区別するか」、音声学的に捉えられ音の異なりを「意味の区別に役立つか否か」という観点から研究し音声位置づけ、およびその役割機能に関する事柄解明することをねらいとするまた、音韻論において、音声学的な違いはどうであれ、心理的な実在として、母語話者にとって同じと感じられ、また意味を区別する働きをする音声上の最小単位となる音を「音素」という。また、音声学的に異なとされる物理的な音を「異音」という。 例え日本語では、「さんばい三倍)」「さんだい三台)」「さんかい(三回)」の3つの語において、日本語話者はこれらの「ん」を「同じ音」として認識している。しかし、実際に発音してみると、さんばい[sambai]、さんだい[sandai]、さんかい[saŋkai]となり、「ん」の音声が[m][n][ŋ]のように異なっていることが分かる。このとき、日本語において[m][n][ŋ]は同じ音素/N/の異音である、といえる。 そして、音声学と音韻論分離貢献したのが、プラハ学派プラーグ学派)である。この学派は、ソシュールラングとパロール区別影響を受け、音声におけるラング研究として、音韻論確立努めたプラハ学派によれば音声におけるパロール研究するのが音声学であり、ラング研究するのが音韻論ということになる。 但し、音韻音素違いについては、研究者によって意見異なる。音韻音素は同じであるとする立場や、音韻最小単位音素であるとする立場音韻論じるために必要な単位一つ音素があるとする立場などがある。

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