面接試験への批判とは? わかりやすく解説

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面接試験への批判

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 02:20 UTC 版)

面接」の記事における「面接試験への批判」の解説

市川伸一認知心理学者教育心理学者)は和田秀樹精神科医)との対談において東京大学理科III類面接試験導入決し賛成ではない、との自身考え明らかにしている。その理由として、「短時間面接で、そこまで人を見抜くことはできないと思うからです」と言い、「面接対策などは、学校が「面接心得」くらいのものを渡して一、二練習するくらいのことで充分だ思ってます。」と述べている。 それを受け、和田秀樹面接試験導入時医学部長の教えたい人間だけを採りたい」という発言を「薄気味悪いほどの自信」と称しつつ、「ああいう人を見ているから余計に面接不信感持ってしまうのです」、「われわれ精神科医から見ると、あれだけ人物評定に自信持っているのを見ると、むしろ選ぶ側がパラノイアなのではないかと心配するわけです。」と酷評している。 和田発言対し市川は「社会心理学内容にもからむ話」と断りつつ、「ほとんどの人は、『自分には人を見る目がある』と思い込んでいる」「ある程度知的な人は、ますますそうでしょう。「ちょっと見れば、どんな人であるか、どんな人になるか、高い確度推測できる」と。」と述べ面接試験確度疑問呈している。 それらの対談総括として、和田は「会社入試面接など」も同様であろうと言いつつ、「現在崩れつつあるとはいえ終身雇用社会日本で、不完全な面接犠牲になってチャンスを摘まれてしまう人がたくさんいるのは残念なことですね。」と述べ現行の面接重視採用試験批判している。 面接希望者だけが言動気をつけるではなく企業側も言動には十分注意しなければならない面接担当者面接希望者に不採用をすでに決めているということ前提として無礼な振る舞いをしてしまうことが多い(容姿のことを言う、自分たちの職業内容のことを話さず一方的に不採用言い渡す面接希望者に「志望動機は何ですか?」などと振っておきながらまったく聞く姿勢見せないなど)。まだ採用していない状況下では、面接希望者はあくまでもお客様」であることを忘れてはいけない。面接時にあまりにも無礼に振る舞う面接希望者は不快感覚え、それが短期間の間に広まってしまう(最初こそは面接時に無礼な振る舞いをされたと言っていても、次第に“あそこの会社の対応が悪い”と簡略された言葉になってしまい、いつの間に企業評判低下信頼低下つながってしまう)。 服部泰宏によれば面接による選考科学的に妥当性が低いとしている。

※この「面接試験への批判」の解説は、「面接」の解説の一部です。
「面接試験への批判」を含む「面接」の記事については、「面接」の概要を参照ください。

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