関鑑子の逝去にともなう「全国協議会」への改組
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「日本のうたごえ実行委員会」の記事における「関鑑子の逝去にともなう「全国協議会」への改組」の解説
1973年8月、「うたごえ新聞」同月10日・20日合併号に「日本のうたごえ実行委員会常任委員会」の名において、「日本のうたごえ実行委員会規約改正にあたって」と題する記事が掲載された。そこでは「実行委員会」を「全国協議会」に改組する提案と理由が、次のように解説されている。 今回の改正案は日本のうたごえ実行委員会の名称を全国協議会と改めることを提案していますが(後述)、これは重要な意義をもっています。それは会の性格をいっそうはっきりさせることになります。この組織は日本のうたごえ運動の組織なのだから、基礎組織であるサークルから、地域、産業のうたごえ協議会まで、すべてのうたごえ組織のことを規約にもりこむべきだという意見が出されていますが、日本のうたごえ運動は組織としてはゆるやかな約束で結びあい、目的と方針で強く連帯しあって、ひとりひとりの自発性、自主性にもとづいて活動をすすめている大衆的な音楽創造運動ですから、実際には、日本のうたごえ実行委員会がかかげる目的や、すすむ基本方向で大きく統一し、運動方針を一つになってすすめることに努力しつつ、それぞれのうたごえ協議会やサークルが、それぞれの実情にあった規約や約束を自主的につくって運営し、活動しているのが現状です。したがって日本のうたごえ実行委員会の規約は全国協議会としての組織と活動を定めたものであって、これを運動のすべての多種多様な組織と活動を規制する規約にかえることは不可能です。またそれは運動の性格や実情にもあっていません。同時にみんなうたう会やサークル、うたごえ協議会をどのようにしてつくり、運動を発展させたらよいかが、いま切実にもとめられています。[...]そのような歴史的経過から、日本のうたごえ実行委員会は、運動を全国的に統一してすすめる恒常的な協議体の組織の性格をもちながら、通常一時的な行事、あるいは運動を主催する場合に用いる実行委員会という名称をかかげています。同時に毎年、日本のうたごえ祭典実行委員会が、だいたい9月から12月までの間につくられ、祭典を主催しています。この両組織の性格と役割を区別して、正確にあらわすために日本のうたごえ実行委員会の名称を日本のうたごえ全国協議会に改めることを提案します。 1973年8月26日、第6回日本のうたごえ実行委員会総会(東京 労音会館)において、「日本のうたごえ実行委員会」を「日本のうたごえ全国協議会」に改組する規約改正案を採択し、同日に発効。日本のうたごえ実行委員会常任委員会の事務局長であった藤本洋が、全国協議会の会長代行・常任委員会幹事長に選出された。
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