関門トンネルを通る車両
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 01:39 UTC 版)
「関門トンネル (山陽本線)」の記事における「関門トンネルを通る車両」の解説
関門トンネルは長大トンネルで急勾配という条件から、当初から直流1,500ボルトで電化されており、電気機関車が列車を牽引する形で開業した。ただし変電所が敵の攻撃で被災したときに備えて、1944年(昭和19年)にD51形蒸気機関車の入線試験が行われたことがある。またディーゼル機関車についても、1988年(昭和63年)から1991年(平成3年)にかけてDD51形ディーゼル機関車が関門トンネルを通過する貨物列車の牽引を行っていたことがある。非常時の救援においてもディーゼル機関車が使われることになっており、訓練も実施されている。 一方、旅客列車については、従来からの客車列車のほか、交直両用の421系電車が1961年(昭和36年)の九州島内の交流電化完成時から運転されるようになり、前述の山陽本線の全線電化完成後の1965年(昭和40年)以降は、さらに481系電車・475系電車など、京阪神・岡山方面からの特急・急行型の交直両用電車が投入されるようになったが、1975年(昭和50年)の山陽新幹線の全線開通で姿を消した。気動車(おもに山陰本線や九州の未電化区間へ直通する列車)もかつては関門トンネルを通過していたが、2005年(平成17年)10月1日ダイヤ改正で山陰本線から直通していた列車がなくなり、関門トンネルの気動車通過がなくなった。2009年(平成19年)3月14日ダイヤ改正で寝台特急「富士」「はやぶさ」が廃止となり、関門トンネルを通過する旅客列車は415系電車のみとなった。 関門トンネルで使用される電気機関車は2007年(平成19年)配置のEH500形までで歴代で以下の4車種がある。
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