長崎電気瓦斯の成立とは? わかりやすく解説

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長崎電気瓦斯の成立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 15:48 UTC 版)

長崎電気瓦斯」の記事における「長崎電気瓦斯の成立」の解説

長崎電灯九州瓦斯は、1914年大正3年4月30日合併仮契約締結した電灯ガス灯という照明供給両社長年競合関係にあったが、競争両社利益損なっていたことから日本商業銀行仲介合併決まった合併前の時点長崎電灯資本金100万円、九州瓦斯資本金50万円である。合併両社解散して新会社設立する新設合併よるもので、新たに長崎電気瓦斯株式会社」を資本金216万円全額払込済み)で設立するとされた。その合併条件は、 長崎電灯株主に対して額面50円払込済み株式旧株)1につき新会社株式23750払込み株式新株)1につき新会社株式1.5交付する交付株式数は計32000資本金160万円分)。 九州瓦斯株主に対して額面50円払込済み株式旧株新株)1対し新会社株式金1.12交付する交付株式数は計1万1200資本金56万円分)。 というものであった両社それぞれ1914年5月18日株主総会合併議決。そして同年7月23日出島内外倶楽部にて新会社創立総会開催され長崎電気瓦斯株式会社発足した社長には旧長崎電灯社長古賀春一就任取締役には旧九州瓦斯社長太田清蔵のほか横山寅一郎橋本辰二郎らが就いた新会社発足から1年後1915年大正4年11月大正天皇御大典が行われた。この御大典記念して長崎電気瓦斯電灯勧誘努めたところ、増灯や高燭化(明る電球への切り替え)が相次ぎ半年間で5000灯を超える増灯を達成して11月時点での電灯数は79337灯(需要家数28509戸)に達した加えて官庁領事館会社商店などからの希望に応じて御大典奉祝臨時灯を4700灯点灯したが、それでも材料時間足らず申し込み謝絶した結果の灯数であるという。また電力供給大口需要家である長崎紡績への供給増加新たに開業した長崎電気軌道11月16日開業)への供給などで増加し11月末までの半年間で1.2倍に拡がり供給数は1,089馬力となった一方ガス供給は、1915年11月末の時点需要家数2,986戸・供給口数1万2977口(照明用8,250口・熱用4,727口、ほかに動力用44馬力および街灯56基あり)で熱用は増加傾向一方照明用は減少傾向にあった合併後勃発した第一次世界大戦の影響ガス管器具類の価格高騰したことから、長崎電気瓦斯では照明用途にはガス灯ではなく電灯勧める方針を採っていたためである。また大戦影響化学薬品価格高騰したのを機にコールタール蒸留装置新設11月1日より蒸留作業開始しベンゼン・トルエン・ナフタレン・精留タール・タールピッチなどの製造開始した。 なお1915年11月期(下期)の決算では、総収299千円のうち電灯電力収入257千円ガス収入は30千円であり、ガス事業よりも電気事業の方が大規模であったといえる

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