長崎電気軌道700形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/18 23:19 UTC 版)
「東京都交通局2000形電車」の記事における「長崎電気軌道700形」の解説
2000形の最終製造グループにあたる2018 - 2022・2024の6両が、1969年(昭和44年)8月に長崎電気軌道に譲渡され700形(701 - 706)となった。入線にあたり、九州車輌で台車を1435mm軌間用に改造したほか、ワンマン運転対応化工事、車体塗装変更などが実施された。長崎ではワンマン運転可能な車両として重宝された一方で、在来車と比べて車体幅が狭いことから混雑時には乗客の移動がしづらく不評で、1982年(昭和57年)の1200形登場以降は日中の運用が減少した。 701(元2018)は1985年(昭和60年)に長崎電気軌道開業70周年記念として都電時代の塗装に復元され、他車が廃車された後も動態保存車として車籍を有していた。冷房装置が搭載されていないため定期運用に就くことはないが、イベント時などに臨時列車として営業運行されていた。定期運用に就く他の車両とともに長崎スマートカードに対応していた。 701以外の5両は1990年代に順次廃車されたが、台車など一部の部品が同社の1700形に流用されている。 台車を交換することなく1067mm、1372mm、1435mmの3種類の軌間の軌道上を走った珍しい車両である。 しかし、動態保存の維持管理が困難になったため2019年(平成31年)3月31日をもって営業運転を終了したが、同年4月1日時点で除籍はなされていない。 同時に引退した150形や1050形は譲渡・保存が決定したが、当形式は車体にアスベストが含まれていることを理由に、譲渡せずに解体処分とする旨が発表された。
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