銀河皇帝 カイザーベリアル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 23:09 UTC 版)
「ウルトラマンベリアル」の記事における「銀河皇帝 カイザーベリアル」の解説
『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』に登場。 ウルトラマンベリアルの新たな姿で、ベリアル銀河帝国の皇帝。前作との相違点はベリアルマントと呼ばれる重厚な真紅のマントを羽織っているほか、顔の右半分に前回の戦闘で付いた大きな傷跡が走っており、両手の爪は赤く以前よりも鋭く長いものとなっており、声は以前より若干高くなっている。アイアロンとダークゴーネには「陛下」と呼ばれており、高いカリスマ性を見せている。 帝都要塞マレブランデスで惑星エスメラルダを制圧してその構成物質であるエメラル鉱石のエネルギーを略奪し、レギオノイドやダークロプスの大軍団を作り上げ、アナザースペース全体で暴虐の限りを尽くしていた。さらに、光の国の正確な位置を探るためにダークロプス部隊を幾度となく他のアナザースペースに放っており、ゼロ・セブン親子と戦ったダークロプスを介してそれを知ることになる。 アイアロンに鏡の星を襲撃されたラン(ゼロ)を拘束させ、ウルトラゼロアイを手中に収めてマレブランデスの皇帝の間にあるカプセルに閉じ込める。ランの眼前で光の国襲撃を目論み、自身のウルトラサインを送って光の国に宣戦布告すると、光の国のある宇宙空間に100万余のダークロプス軍団を一気に転送し、さらに部隊を次々と追加してウルトラ戦士たちを窮地に陥れる。しかし、駆け付けたミラーナイトとナオとエメラナの乗るジャンバードに妨害されたうえ、その隙にウルトラゼロアイを取り返して変身したゼロにマレブランデスのコンピュータを破壊されたことで転送が不可能になり、直接対決となる。 ゼロとの戦いでは互角以上に渡り合い、素手でゼロスラッガーを弾いたうえ、前回に大ダメージを受けたウルトラゼロキックを防いだり、エメリウムスラッシュを軽くかわすなど、前回を超える強さを見せつけた。さらに、デスシウム光線でゼロにダメージを与えてマレブランデスのエメラル鉱石の貯蔵庫に向かい、そこにある大量のエメラル鉱石を吸収してアークベリアルへ変貌する。 エスメラルダの王宮を守ろうとするミラーナイトの背後から爪を突き立ててベリアルウイルスを注入する、ウルトラゼロアイを奪われて変身できないランの目の前で光の国を襲撃して絶望感を与えようとする、さらにそのランの姿を「ちっぽけな虫けら」と嘲笑するなど、前作より狡猾かつ冷酷非道さが強調されている。 今回は自身のウルトラサインも見せており、このサインは帝国のエンブレムとしても使われている。 本作品の前日談となるOV『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』でも、ダークロプスゼロの記憶回路内のイメージ内のみで登場している。 デザイン画では「スカーフェイスベリアル」という仮称であった。デザイン画はベリアルのスーツの写真を元に描かれた。当初は片腕をサイボーグにしたり、アーマーを装着した姿という案で考えられていたが、あまり良くならなかったことから偉くなったという設定で顔の傷とマントにとどまった。マントの襟元に付いている丸い部分はプレデターが骸骨を集めているイメージで、倒したウルトラマンのカラータイマーのようなものを付けている。初期稿では刺々しい突起が出た強化形態のアイデアもあった。 スーツは前作のものを改造しており、マスクとマントが新規に制作されたほか、マントが似合うよう首の位置が変更された。また、監督のアベユーイチによる要望で爪も長くなった。 スーツアクターの末永博志は、前作との差別化として皇帝としての落ち着きや絶対的な自信を持っている様子を意図したことを述べている。また、マントの重量が10キログラムほどあったため、スーツを着るだけで息切れしていたことを証言している。当初はマントが重かったため、脱ぎ捨ててからアクションをする予定であったが、マントを付けた状態でアクションをすることとなった。
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