鉄橋「昌平橋」とは? わかりやすく解説

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鉄橋「昌平橋」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/27 03:04 UTC 版)

昌平橋」の記事における「鉄橋「昌平橋」」の解説

1878年明治11年3月1日第一大区十一小区神田柳町より第五大区四小花房町現在の万世橋付近)に開橋した橋梁である。太政官布告による、橋銭徴収する「賃取」として架設された。 1875年明治8年7月10日第五大区四小金澤町現在の千代田区外神田三丁目)の高橋次郎左衛門神田小柳町自費木橋を新架する旨を出願したが、同年11月12日石橋での築が許可され1877年明治10年8月6日石橋から鉄橋への変更許可された。同年10月5日着手し、翌1878年明治11年2月15日落成、同2月26日東京府布達丁第103號により「昌平橋」と命名された。 経費1万1355円65銭で、開橋当日1878年明治11年3月1日から1885年明治18年12月31日までの満7年10ヶ月間、橋銭徴収許可されその後東京府移管される事となっていた。橋銭次の通り。但し、非常の節は請求出来ない事とされ、外国人徴収対象だった。 通行区分橋銭一人往来 1厘5毛 人力車一人乗1輌 3厘 人力車二人乗1輌 4厘 乗馬1疋(匹) 4厘 駕籠1挺 4厘 牛馬1疋 4厘 通行区分橋銭一疋附馬車1輌 1銭 二疋附馬車1輌 1銭5厘 大車1輌 7厘 中車1輌 5厘 小車1輌 3厘 また、実際徴収額等は次の通り金額単位:円)。 年度揚高修繕費給料雑費年1割利子元金へ入高1878年明治11年3月 -1879年明治12年2月迄 1593.006 1135.500 457.506 1879年明治12年3月 - 1879年明治12年12月迄 1422.364 74.754 120.916 45.000 889.624 292.070 1880年明治13年)中 1743.570 130.240 235.000 89.000 1060.542 228.768 1881年明治14年)度 1824.675 243.000 260.700 103.580 1037.665 179.730 1882年明治15年)度 1825.160 84.508 253.530 101.830 1019.692 365.600 1883年明治16年)度 1907.820 61.936 249.000 134.310 983.132 479.442 1884年明治17年)度 1904.520 98.343 250.500 125.060 935.187 495.450 1885年明治18年1月 -1885年明治18年4月30日迄 588.480 80.000 18.690 295.213 194.577 合計 12809.595 00692.781 01449.646 00617.470 07356.555 02693.143 1878年明治11年3月から1885年明治18年4月30日迄の満86ヶ月間の合計は、揚高徴収額)12809円59銭5厘、 修繕費69278銭1厘、給料1449円64銭6厘、雑費61747銭、年1割利子7356円55銭5厘、差引元金償却高2693円14銭3厘と大幅に債務残った状態のため、高橋次郎左衛門相続人高橋三郎から提出された「橋銭収入年限延期願」について、特別な詮議以って1887年明治20年7月まで徴収期間を延期したが、遂に負債解消せず、「往来頻繁ナル市街中ニ其ノ如キ通行銭ヲ収ムル橋梁アルハ衆人ノ不便ハ勿論、都府體面ニ於テモ大ニ不可ナルカ如シ」と徴収期間の再延期願も却下され同年8月1日より往来自由となった1900年明治33年5月19日上流部新たな昌平橋」が架設されて、本橋は「新萬」(しんよろづよばし)に改称したが、1903年明治36年3月8日鋼製アーチ橋萬世橋万世橋)」に架け替えられている。 なお 『東京市史稿市街篇第62附記 昌平橋献納」によると、高橋次郎左衛門資本不足により権利一切を元東京府知事由利公正に対して包括移転したとされ、昌平橋架設したのは由利公正としているほか、1879年明治12年4月昌平橋東京府献納したとされている。

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