選出に関する問題点・批判とは? わかりやすく解説

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選出に関する問題点・批判

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 09:02 UTC 版)

ゴールドグラブ賞」の記事における「選出に関する問題点・批判」の解説

外野手は、1957年から1960年までを除いて長年一括りに3人が選ばれているが、左翼手中堅手右翼手厳密に区別して選出すべきとの意見長年主張されていたため、2011年受賞者選考から各ポジション別選考を採用また、上位3人の最終候補者事前に選定した上で、その中から受賞者決定する方式選考が行われた。 監督・コーチによる投票という選出方法も、メジャーリーグレギュラーシーズンは各チームごとに均等な対戦カード数ではないため、同一リーグでも1シーズンに数試合程度しか対戦しなかったチーム監督コーチでは、相手チーム選手守備力的確に評価できるわけがないという批判もある。 近年考案され守備防御点プラスマイナスシステムUZRなど、セイバーメトリクスの点から守備力がより明確に評価できる数値考案されており、定着しつつある。しかし、2010年、それらの数字きわめて低い数値残したデレク・ジーター5度目選出をされ、彼の存在自体投票しているのではないか物議を醸している。一方で試合左右するファインプレーやグラブトスなどの技術面数値化することは難しく現場で見ている監督コーチでしか評価できない面もあり、完全数値化が平等で絶対的評価だとも言い難いまた、監督コーチにはセイバーメトリクス知識乏しい人が多いとも言われており、印象左右されがちで客観的な評価なされていないという批判がある。2012年ア・リーグ中堅手部門では、全中堅手で最低のDRS記録したアダム・ジョーンズが、DRS1位のマイク・トラウトらを押しのけて受賞し物議を醸した印象左右されやすいこともあり、最終的に、本来賞に関係ない指標である打力判断材料となってしまうケース多々ある1988年から5年連続受賞したアンディ・バンスライク当時パイレーツ)は、受賞以前に「自分受賞するためには3割30本ぐらい打たないと無理だ」と語っていた。当時アンドレ・ドーソンデール・マーフィーエリック・デービスと言った強打者や、後に殿堂入りした好打者トニー・グウィンといった選手常連であったシカゴ・ホワイトソックスオジー・ギーエン監督は、「ゴールドグラブ賞打撃成績決まっている」と、選考基準疑問呈していた。 また、ラファエル・パルメイロは、アメリカン・リーグ一塁手部門で、1997年から3年連続受賞しているが、1999年一塁手としては、28試合し出場しておらず、この選出は、前年までの受賞実績反映されたものと思われ、現在も疑問視されている。 一度ゴールドグラブ賞常連となった選手は、年齢故障によって守備力衰えた後も、イメージ実績だけで受賞してしまいがちだという指摘もある。2001年から9年連続受賞果たしたトリー・ハンターは、2006年からUZR毎年マイナスを記録するなど守備力衰え顕著だったが、中堅手から右翼手コンバートされ前年2009年までゴールドグラブ賞受賞し続けた一方で上記問題点受けて2006年制定されフィールディング・バイブル・アワードとは別に2012年MLB機構でもセイバーメトリクスを基にした客観的でより純粋な守備貢献度の高い選手選出する優秀守備選手賞が制定されたが、2017年左翼手部門マーセル・オズナDRS+11)よりも劣るアレックス・ゴードンDRS+9)が選出された(両選手とも同年ゴールドグラブ賞受賞者でもある)。同年、同じセイバーメトリクスを基にしたフィールディング・バイブル・アワードでは、左翼手部門ブレット・ガードナーDRS+17)が選出されており、上記述べられている問題点セイバーメトリクスを基にしても解決されておらず、結局適切な評価がされているかは疑問視されている。

※この「選出に関する問題点・批判」の解説は、「ゴールドグラブ賞」の解説の一部です。
「選出に関する問題点・批判」を含む「ゴールドグラブ賞」の記事については、「ゴールドグラブ賞」の概要を参照ください。

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