選出の妥当性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 07:27 UTC 版)
殿堂入りの選考で最も指摘されている問題点は、ベテランズ委員会の役割と構成である。ベテランズ委員会は元選手などで構成されているが、委員が同時代の他選手及びチームメイトの選出を優先させるために、本来選出されるべき優秀な選手を候補から外しているという疑いが指摘されている。この問題はフランキー・フリッシュが大きな影響力を持ち、ビル・テリーと共に1970年から1976年まで選出した(2人がかつて所属していたチームの)ニューヨーク・ジャイアンツやセントルイス・カージナルスの選手8人が、いずれも早急に殿堂入りさせる必要のない選手だったので強く批判された。 体制が刷新された後、ベテランズ委員会は2003年と2007年に競技者と非競技者、2005年に競技者の選考を行ったが、どちらも選出には至っていない。あるオブサーバーは、今後果たしてベテランズ委員会が殿堂入り選手を選出することがあるのか疑問視している。現在の委員のほとんどは殿堂入りしている者であり、ことさら自分の評価を上げるために殿堂入り選手を選出しようとは思っていないのではないか、という見方が出ている。その為2007年12月にオーナーやGM、選手会委員長などの経営者部門と監督・審判部門で各10人を候補として再び投票が行われ、12月3日に新たな殿堂入りとして5人が発表された。
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