過度激動(過興奮性、OE)の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 14:17 UTC 版)
「2e」の記事における「過度激動(過興奮性、OE)の問題」の解説
Dąbrowskiはギフテッドに特徴的な過度激動(OE)を精神運動性OE、知性OE、知覚性OE、想像性OE、感情性OEの5つに分けたが、それぞれは彼らの優れた才能の現れであると同時に以下の様に様々な副作用をも有し、ハイリー・センシティブ・パーソン(Highly Sensitive Person、HSP)や一見ADHDとも類似する特徴、問題も存在する。 またこの能力の為、脳での処理量が多くなり一般人より疲れ易い傾向にある。 精神運動性OE、頭の回転が速過ぎて、夜寝れない、心理的な激しさが動作に現れ体が動き落ち着きがない、早口で会話のテンポが早く話が飛躍した印象を与える。 知性OE、好奇心旺盛、探求心が強く、問題解決を好み、納得がいくまでいつまでも調べたり、授業中に過度に質問を繰り返したりする。 知覚性OE、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)が敏感で感覚刺激に過剰に反応し、普通の光が眩しい、周囲の或種の音が苦手、化学繊維の洋服や服のタグ、縫い目がチクチクして着られない、食物の食感や匂いに敏感で好き嫌いが激しい。 想像性OE、想像力が豊かで、枠にとらわれない自由な発想ができ、独創的なアイデアを生み出す一方、白昼夢を楽しみ、自分の空想の世界に入り込み易いので、授業中に別の事を考え始め、授業自体には集中できず注意散漫と捉えられ得る。 感情性OE、喜怒哀楽の全ての感情が強く感情の幅も広い上に、ポジティブな感情のみならずネガティブな感情も激しいのが特徴で、周囲が驚く程激しく喜んだり怒ったりしてヒステリックに映ったり、高い共感力や深い感情移入によって物語に強い悲しみや辛さを感じたり、生活環境の大きな変化に激しい恐怖を抱いたり、強過ぎる自省意識や正義感のせいで自分に厳しくなり過ぎたり、不正や差別、不公平などの不合理に対して強い憤りを感じたりする為、生き辛さを感じる。
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