過度の自粛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 19:38 UTC 版)
「東日本大震災関連の犯罪・問題行為」の記事における「過度の自粛」の解説
震災後に起きた(計画停電の関係もある)自粛ムードに対し、各所から経済的影響が指摘されている。 アメリカの新聞『ニューヨーク・タイムズ』(3月28日の紙面)では、「津波後の日本は、自粛という強迫観念に襲われた」という見出しの記事を掲載。贅沢な活動が非難される過剰自粛ムードを指摘し、国民経済への悪影響を懸念した。 日本国内でも、おちまさと、堀江貴文らが過剰な「自粛」「不謹慎」ムードへの疑義を表明している。 小田嶋隆、乙武洋匡らは、他者からの強要・しがらみによる自粛は「他粛」ではないかと指摘している。 ソメイヨシノの花見・宴会に関して、東京都管理の一部公園で3月25日に宴会自粛の看板が出されたことで、行政・民間(被災者側からも)から、様々な意見が出た。後に看板の撤去も行われた。 2021年3月- 神奈川県横浜市の公立小中学校の学校給食で3月11日に赤飯が卒業・進級祝いの名目で提供される予定であったが、一部の学校関係者から「不謹慎」「非常識」「不適切」だという意見が教育委員会に殺到した為、市は同日の赤飯を他の献立に差し替える対応が行われた。同様の問題は、2016年の埼玉県吉川市の学校給食でも発生した。これに対して作家の乙武洋匡氏は3月16日Twitterで《表層的なことにしか目が向けられない大人たちのせいで、みなさんの卒業に水をさされてしまいましたね。こんな声が届くかわかりませんが、卒業おめでとうございます》と発表している。尚、これらの騒動には日教組の関与が疑われている。ちなみに慶事的な演出を批判するのは映画「フクシマ50」でも目隠し用につけた避難所の紅白幕をはずせと詰め寄るシーンがある。 イベントの中止例に関しては、「東日本大震災のイベント等への影響」を参照 自粛の理由としては、「不謹慎」の他に「節電」「その分を義援金に回す」が挙げられたもある。
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