過度のトレーニング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 14:58 UTC 版)
詳細は「筋力トレーニング」および「スポーツ障害」を参照 スポーツには日常における身体活動よりも大きな負荷のかかる運動を行うことによって効果が得られるという原則がある。スポ根作品では選手が技術の向上や弱点克服のため特殊アイテムを使い筋力トレーニングに取り組む姿や、長時間におよんで練習に取り組む姿が描かれている。 バレーボール漫画『サインはV』では朝丘ユミが跳躍力不足という弱点を克服するために練習中に鉛入りの「ブラックシューズ」を装着する場面や、朝丘のライバル・椿麻里が筋力増強と反応速度の向上のために「ブラックシューズ」に加え目隠しをした状態で両手両足と腰にバネを装着し秘密練習に挑む場面が描かれている。 野球漫画『巨人の星』では主人公・星飛雄馬が筋力増強のために「大リーグ養成ギプス」を日常生活においても装着する場面や、少年時代に毎晩のように父の星一徹から「千本ノック」を受ける場面が描かれている。 野球漫画『キャプテン』では谷口、丸井、イガラシといった歴代のキャプテンの下で強豪校との試合や大会前に、学業を挟んで早朝から深夜まで長時間におよんで練習に取り組む姿が、丸井キャプテンの代には1日に3試合の日程で12日間に全国大会出場の9校を含む36校と練習試合を行う姿が描かれている。 こうしたトレーニングを現実に行った場合には様々な問題が発生する可能性がある。アスレティックトレーナーの立花龍司はスポ根作品内で描かれている過度の筋力トレーニング、1日間に複数の試合への出場、試合後の居残り練習などといった指導法は少年期の選手を指導する上では不必要であり、例えば野球の投手であれば投球数を制限するなどの配慮がなされるべきであると指摘している。
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