身体等級の判定基準
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 21:59 UTC 版)
「大韓民国の徴兵制度」の記事における「身体等級の判定基準」の解説
韓国の徴兵制度での身体等級は7つの等級になっている。1・2・3・4級は合格、5・6・7級は不合格とされる。 身体等級合格/不合格基準兵役処分(兵役法第14条)1 合格 身体及び心理が健康によって、現役又は補充役の服務ができる者 資質(学歴・年齢など)基準にして現役・補充兵役・戦時勤労役。学歴及び身体等級による兵役処分を参照 2 3 4 5 不合格 現役又は補充役の服務ができないが、戦時勤労役の服務ができる者 戦時勤労役 6 疾病や心身障害により兵役を手に負えない者 兵役免除 7 疾病や心身障害により1~6級の判定が難しい者 再身体検査 身体等級の判定基準は「兵役判定身体検査等検査規則(朝鮮語版)」 の別表2・別表3の基準による。別表2は身長・体重の判定基準を、別表3は疾病・心身障害の評価基準として、この基準は年度ごとに異なる。 下記の基準で疾病・心身障害は代表的なものや知られているものを中心に記述している。 また、服務の難しいがある疾病・心身障害は疾病・心身障害を認めなかったり、疾病・心身障害を立証できる資料の不足、軽微又は軽度の疾病・心身障害によって合格に当たる身体等級へ判定される場合もしばしばある。例えば、服務の難しいがある疾病・心身障害があるのに、これを認めない場合には完健者と同じように1級判定を、認めても軽いと判断すれば、下位身体等級(3~4級)へ判定を受ける場合もある。これにより、服務の難しいがある障害がある者が現役入営対象者として処分され、徴兵や望むかどうかに関係なく、志願によって入隊しなければならない、いわゆる「障害者徴兵」が存在する。これは韓国国防部と兵務庁が韓国軍の多くの兵力数を維持しようとすることとも関係がある。 身体等級身長(cm)・体重(BMI)疾病・心身障害1 身長161~203.9 cm:BMI20.0~24.9 疾病や心身障害なく、完全に健康な者(完健者) 急性伝染病の治療後の状態が良好な者 2 身長161~203.9 cm:BMI18.5~19.9・BMI25.0~29.9 アレルギー性鼻炎 3 身長159~160 cm:BMI16.0~34.9 身長161~203.9 cm:BMI16.0~18.4の低体重・BMI30.0~34.9の肥満 肝機能が正常的なB型肝炎患者(ウイルスの保菌者を含む) 保存的治療や手術を受けた気胸患者注1 慢性副鼻腔炎 軽い精神疾患・精神的障害軽微・軽度のうつ症 軽微・軽度の強迫性障害 一部の発達障害(注意力欠陥多動性障害・学習障害) 4 身長146~158 cm 身長159~203.9 cm:BMI16.0未満の低体重やBMI35.0以上の肥満 身長204cm以上 早期胃癌(粘膜下部位を侵した場合を含む)·早期大腸癌·カルシノイドにより内視鏡手術を受けた者 皮膚悪性腫瘍の前駆症(巨大尖圭コンジローマ·ボーエン病)、基底細胞癌 精神疾患・精神的障害境界域知能 軽度の知的障害がない自閉症スペクトラム障害(高機能自閉症・アスペルガー症候群) 5 身長140.1~145 cm 精神疾患・精神的障害統合失調症 性別違和症候群 軽度の知的障害 知的障害がない自閉症スペクトラム障害(高機能自閉症・アスペルガー症候群) 6 身長140cm以下 HIV保菌者 ハンセン病 悪性腫瘍(癌) 精神疾患・精神的障害人格の荒廃化がある統合失調症 中等度・重度・最重度の知的障害 知的障害がある自閉症スペクトラム障害(低機能自閉症) 7 注1:1992年の基準では、気胸のため手術した者は5級
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