誕生の背景と運用法とは? わかりやすく解説

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誕生の背景と運用法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 07:38 UTC 版)

上陸用舟艇」の記事における「誕生の背景と運用法」の解説

通常の輸送船輸送艦は、港湾設備頼らず部隊物資直接海岸揚陸する事は非常に困難である。多く艦船カッターなど連絡舟艇搭載していたが、敵前上陸作戦を行う場合にはこれらは適していなかった。連絡用途作られ小型舟艇では積載量限られ搭載量増した船体作って車両を含む重量物はクレーンでの作業求められるなど急速上陸には向いておらず、敵前上陸時には防護力不足していた。これらのことから、第一次世界大戦期から戦間期にかけて各国軍にて上陸作戦専門舟艇である「上陸用舟艇」が作られた。特に第二次世界大戦期劇的に発展し海洋国家であるイギリス・アメリカ日本によって各種の上陸用舟艇開発され活躍している。 第二次大戦以後しばらくは、戦車揚陸艦LST)など揚陸艦自身直接海岸揚陸(ビーチング)する方式広く用いられたが、大きな艦船では舟艇比べて喫水深く揚陸可能な海岸限定されることや、大型であるため攻撃を受けやすいなど、いくつかの課題があり、小型舟艇喫水が浅いので揚陸地点がかなり自由に選べ部隊分乗させることでリスク分散図れるなどの利点が、航洋性の不足や搭載容量限界といった不利な点越えて選ばれエアクッション艇実用化などもあって上陸用舟艇用い方式主流となってきている。 多くの上陸用舟艇は、座礁避けるため浅い喫水平らな船底持ち上陸時渡し板となる平らな船首を持つものが多い。こういった船体凌波性悪く外洋航海能力が無い。このため上陸用舟艇多く外洋では母船母艦となる艦船輸送船揚陸艦)に搭載され上陸地点近く沖合いまで運ばれる上陸用舟艇兵員車両搭載して母艦発進すると、自航して岸へと到達する船首渡し板を持つ形式では、岸にたどり着くと渡し板を倒し上陸部隊吐き出すエア・クッション型揚陸艇場合そのまま陸上乗り上げてから部隊下ろす上陸用舟艇母艦との間を往復して部隊物資揚陸作業従事する渡河少人数での秘匿上陸ゴムボートSDVミゼットサブマリン等が使用される事があるが、通常上陸用舟艇含まれない上陸用舟艇人員物資大量に乗せる事ができるため、本来の任務以外に、交通船フェリー)や艀として用いられる事がある。 なお、上陸用舟艇大半海軍所属するが、国によっては陸軍海兵隊所属する場合もある。アメリカ陸軍オーストラリア陸軍は、フェリー用や輸送支援用として上陸用舟艇運用している。中国人民解放軍では、揚陸艦海軍運用し上陸用舟艇陸軍運用している。モルディブのように沿岸警備隊運用するケースもあり、この場合は本来の揚陸任務のほかに、港湾持たない島へ各種輸送任務海岸にビーチングする)も兼ねている

※この「誕生の背景と運用法」の解説は、「上陸用舟艇」の解説の一部です。
「誕生の背景と運用法」を含む「上陸用舟艇」の記事については、「上陸用舟艇」の概要を参照ください。

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