誕生までの歩みと背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 06:40 UTC 版)
「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー」の記事における「誕生までの歩みと背景」の解説
2012年4月に「もっといいクルマづくり」の具現化に向けた取り組みの一環として、TNGAの構想が初めて発表された。この時 基本性能を突き詰めた新プラットフォームを世界各地で共用化する。 低重心+踏ん張り感あるスタイリングで、エモーショナルなデザインとハンドリングを両立。 複数車種の同時企画・開発を行い、車種間のコンポーネントの共用化率を高めて原価低減をする。 などが掲げられた。このようにTNGAはプラットフォーム本体だけではなく、ユーザーの声をもとにした企画・開発・調達・生産準備・生産というすべての工程を含めたクルマ作りのシステム・方針などのことを指す。 TNGAが創設された背景には、トヨタの伝統である「現地現物主義」の影響により床の高さ・ホイールベース・サスペンション形式・駆動方式・ハイブリッドの有無といった違いによって、膨大な数に膨れ上がったプラットホームたちの存在がある。またエンジンを見ても10以上の基本形式があり、加えて排気量や各国の規制対応・駆動方式などにより品番数は3ケタに達し、結果開発費も膨大になった。そこでTNGAは複数のプラットフォームに共通したモジュールとして増加させることでコンポーネントを共有化し、プラットフォームごとの台数を増やすことができるように開発されている。 また開発の思想・方向性についても思い切った変更を行い、販売数を上げることではなく原点に立ち返り利用者のために利用者目線に立つ自動車を作るべく、開発体制と車づくりの方向性の大改革が全社が一丸となって取り組まれた。 TNGAプラットフォームは2015年12月発表のプリウスを皮切りとして、トヨタの各車種に順次採用され、レクサスやダイハツ(DNGA)へも採用され始めた。なおパワートレーンなど全てにTNGAを導入したのは2017年7月販売のカムリが最初となる。DNGAでは2017年5月に発売されたミライースを原点とし、2019年7月に発売されたタント以降の軽乗用車系の車種で順次、新プラットフォームが採用された。
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