誕生の経緯・主人公になるまで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 08:02 UTC 版)
「則巻アラレ」の記事における「誕生の経緯・主人公になるまで」の解説
『Dr.スランプ』はアラレが主人公となっているが、連載開始前は千兵衛が主人公の予定で元々アラレのような女の子のキャラクターは特に考えられていなかった。だが、担当編集者の鳥嶋和彦から「女の子を出せ」と言われ(鳥山いわく「しぶしぶ」)考え出されたキャラクターだった。 当初アラレは第1話でいなくなる予定だったが、鳥嶋は第1話を読んで「アラレちゃんはすごく魅力的だったから主人公で出して欲しい」と言い、さらにアラレで人気を得られるかどうかのバロメーターにと、連載開始前に「女の子を主人公にした作品(『ギャル刑事(デカ)トマト』)を描いてくれ、それが読者アンケートで3位以内に入ったらアラレを続ける、もし4位以下なら第1話でアラレを『消して』いい(千兵衛を主人公にする)」と、鳥山と“賭け”をした。結果、『ギャル刑事トマト』の反響は良く読者アンケートで3位に入ったことから、鳥山は鳥嶋の意向を汲みアラレを主人公にすることとなった。だが、その時点ですでに4話分のネームができており、そのため主人公は4話までが千兵衛で、5話以降がアラレという変則的な展開となった。 アニメ第1作はタイトルに「アラレちゃん」の文字が加わったものになっており、次回予告のナレーションもアラレが担当。「うほほーい! みんな面白かった?」で始まり「絶対見てちょ! バーイチャ!」で締めたものになっている。女の子を主人公に据えたことについて、鳥山は「結果的に大成功だったけど、もうちょっと男らしい作品にしたかったんで、そのときは嫌だった」と語っている。なお、鳥嶋は編集部の意向を無視してアニメ製作会社主導で制作が進められたアニメ版を不本意に思っており、タイトルを『Dr.スランプ アラレちゃん』に変えられたことについても苦言を呈している。 単行本第9巻に載っている裏話の漫画では、鳥山が「博士もの」の漫画を描こうとした際、鳥嶋からロボットを出そうと言われたため、鳥山は当初大きなロボットを出そうとしたが、コマに入らなくなるため小さなロボットにして出したところ、鳥嶋に怒られ、ボツにされた。そこで鳥山は、鳥嶋が女の子好きであることから、女の子ロボットに変更して鳥嶋に見せたところ、「うーんいいじゃない、君にしては」と言われ、採用されたというエピソードが描かれている。
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