評価とその背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 23:58 UTC 版)
「デビルマン (映画)」の記事における「評価とその背景」の解説
本作品が公開された2004年には他にも『CASSHERN』(4月)、『キューティーハニー』(5月)、『NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE』(8月)と往年の人気漫画・テレビアニメをVFXを用いて実写化した映画が公開された。それらの評価はまちまちであるが本作品はその中でも特別に評価が低く、多くの酷評が寄せられた。 映画評論家の前田有一は本作品を「ポスターだけはいい映画」として100点満点中2点と評し、作家の山本弘も自身の公式ホームページで冗談めかしながらも「僕はこれから映画を作ろうという人間すべてにこの映画を観せるべきやと思う。だってこの映画を観たら、娯楽映画を作る際に、何をやったらあかんかがよく分かるやろ? それさえ守れば、駄作が作られる可能性が極端に減らせると思うねん」と述べている。また唐沢俊一もこの作品を「事故」にたとえ、野次馬気分で見に行く映画であると指摘した。第14回東京スポーツ映画大賞特別作品賞において、審査委員長の北野武は「映画『デビルマン』は『みんな〜やってるか!』『シベリア超特急』『北京原人 Who are you?』に続く映画史に残る四大おバカ映画。酔っ払って見たらこれ以上のものはない」と述べた。その他にも各新聞・各種の映画サイトで酷評が寄せられ、最低映画を決定する「文春きいちご賞」(週刊文春主催)の2004年度で1位を獲得、同趣旨の第1回「蛇いちご賞」(スポーツ報知)でも作品賞に選ばれた。 これらの評者が挙げる批判点としては以下のものがあり、最低映画として世間に知られることとなった。 主演の伊崎兄弟をはじめとしたメインキャストに演技経験が皆無か乏しいタレントが大量に起用され、その様子は「学芸会」と評された。 原作の話の筋を短い上映時間に詰め込んだ結果、原作では整合性の取れる部分が映画で意味不明になっている。全体が細切れのエピソードの単なる羅列になり、物語の進行上で重要な場面の大半がカットされている。 小林幸子やボブ・サップ、小錦などの有名人のカメオ出演に全く意味がなく話の緊張感を削ぐだけになっている。 格闘シーンのCGに迫力が無い。 公開前のポスターと全く異なるシレーヌのデザインが批判を浴びた[要出典]。
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