言語の使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 05:28 UTC 版)
植民地時代に導入されたフランス語が、独立しても公用語として残り、政府や正式な教育で使われている。実際のフランス語話者の人数は少ないと推定される。1986年には、学校の出席者数から、マリでのフランス語話者が386,000人と推定された。これは、フランス語話者が大まかに人口の21%であり、バンバラ語話者より遥かに少ないことを意味している。 マリにおけるフランス語話者のほとんどは、フランス語が第二言語である。1993年の推定では、第一言語としてのフランス語話者がわずか9,000人ほどだった。フランス語は都市部の中心でより理解されている。1976年には、都市部に36.7%のフランス語話者がいたが、農村部には8.2%しかいなかったことが判明した。フランス語使用には性別も関係する。1984年には、男性話者が17.5%に対して、女性話者が4.9%しかいなかったことが判明した。 マンディング諸語(マンデ語派)のバンバラ語(Bamanankan)は、第一言語または第二言語として人口の80%に話されていると言われている[要出典]。主にマリ中央と西部である。バンバラ語と近縁の2言語、南西部のマニンカ語、en:Kassonke language(西部のカイ地方)が13の国語に含まれている。マリで、バンバラ語は言語グループの間で交易言語として使われている。 また、バンバラ語はコートジボワール、ブルキナファソで話されているジュラ語(Jula または Julakan; フランス語: Dioula)に非常に近い。「Jula」という名前は、マンデ語で「交易者」という意味である。 その他のマンデ語派(マンディング諸語以外)には、ソニンケ語(西部のカイ地方)、en:Bozo language(ニジェール川中流沿い)が含まれている。 その他の言語は、モプティ地方内あるいは越えて広く使われる交易言語として南部のシカソ地方のセヌフォ語、フラニ語(フラニ語: Fulfulde; フランス語: Peul)、Sニジェール川沿いのonghay languages、マリ中央のDogon languages(Pays Dogon すなわち “Dogon country”)、マリ東部のサハラ砂漠のトゥアレグ語、西部のアラビア語が含まれている。 最も幅広く話されている13の原住民語は「国語」と見なされている。 マリのほとんど正式なろう教育には、ろう者のアメリカの宣教師Andrew Fosterにより西アフリカに導入されたアメリカ手話が使われる。マリには2つの異なる手話がある。1つが、en:Tebul Sign Languageで、先天性難聴の発生率が高い村で見られる。もう1つが、en:Bamako Sign Languageで、都市部の仕事帰りのお茶のサークルで開発された。それは、アメリカ手話が教育に使用されることによって脅かされている。
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