言語による配列の違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 09:27 UTC 版)
「タイプライター」の記事における「言語による配列の違い」の解説
ラテン文字以外のキーボード配列では、QWERTYは全く関係ない。ロシアのキリル文字のキー配列では、ロシア語によくある文字の並び ыва、про、ить がキー配列上並んでいる。このため3本の指をローリングさせるように動かすことで打てる。 中国語や日本語などの東アジア言語用のタイプライターには、数千の文字を打つ機構が必要である。これらの操作は簡単ではないが、1980年代にワードプロセッサが登場するまで、プロのタイピストがそういったタイプライターを操作していた。 日本では欧文タイプライターは、日本語の印字ができないこともあり、欧文ビジネス文書を頻繁に作成する事業所以外では用いられなかった。カタカナの印字を可能にした「カナタイプライター」も存在したが、ひらがなや漢字の印字には対応せず、「和文タイプライター」はその入力文字種の多さ、入力の煩雑さからあまり普及しなかった。文書作成装置が一般家庭をも含めた国民一般に広まるのは、1970年代終わりに欧文ワードプロセッサの機能に「かな漢字変換」機能を加えた「日本語ワードプロセッサ」が登場してからとなる。
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