要求内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 17:56 UTC 版)
学校騒動の発端は複合する場合も多く、要求内容が複数あるのが多かった。以下の分類の大部分は伊藤彰浩『戦間期日本の高等教育』「第5章 学校騒動」に依った。 学生の自治要求・管理主義への反発・学生処分への反発 学生自治組織・弁論・新聞・文芸への干渉への反発。社会科学研究の自由の要求。校友会・学友会・学生寮・応援団・運動部制度・選手制度などへの自治・改革要求。など学校生活全般への管理・統制への反発。 また、学生の処分への反発で、左傾への処分、不穏当記事、異性問題、カンニング、暴力事件などの処分へ反発した。 教育環境や学校経営への不満 教育と環境への不満。教授陣、カリキュラム、教育方法、施設・設備の不備、卒業資格問題、実態に反した誇大宣伝、万年ノート、出席制度、資格指定校認定を求めて、試験の難解さ、伝染病のため試験延期、教員と生徒との醜関係、自校の大学昇格、 また、学校経営者の営利主義への反発で、授業料値上げ、寄付金、各種手数料、収賄による進級、教員による病院経営に没頭、などの原因がある。 管理者・教職員層での内紛 経営の主導権をめぐる管理者層の内紛、学閥に基づく教員層の内部対立、管理者に不満を持つ教員層の反抗。 また、教員の人事異動や処分への反発で学生が不満を持ち撤回を求めたりや留任運動を起こした。 学外の政治問題 軍事教練への反対・抗議運動、滝川事件への抗議、学内への警察権進入への抗議、などがある。 学校と外部の対立 東京高商と文部省の対立、経営母体と大学の対立、などの決着を求めて 学生間の対立(個人的対立を含む) その他 早慶戦入場券の配分、野球部内の紛擾の解決
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