製剤の種類と効能とは? わかりやすく解説

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製剤の種類と効能

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 04:26 UTC 版)

血液製剤」の記事における「製剤の種類と効能」の解説

血漿分画製剤は、手術分娩などの際に大量出血したり、血友病患者止血しない場合など緊急時止血などに投与される血液凝固因子製剤と、熱傷などに伴う低アルブミン血症時などに用いアルブミン製剤や、重篤感染症などの治療用い免疫グロブリン製剤などがある。 不特定多数の人の血液原料として製造されるため、提供者HIVHBVHCVなどの感染症や、未知ウイルス保有していた場合キャリア)、製品にそれらのウイルス混入し、それを投与され患者伝染するおそれがある。 そのため献血時確認ウイルス検査方法確立予防薬投与等の対策確立以前に、これらの製品治療手術等で投与されAIDS肝炎罹患した事件薬害エイズ薬害肝炎)が発生した。 なお、血漿分画製剤だけは、現在も一部製剤海外からの輸入に頼らざるを得ない状況にあり、前述ウイルスキャリアリスク日本献血より高いという難点課題がある。なお、2008年現在、血液輸入先は、アメリカ・ドイツ・オーストリア・スウェーデンとなっている。アメリカでは現在でも血液銀行数多く存在しており、有償採血が盛んである。 1991年国際赤十字及び赤新月社決議により、「自発的な無償採血献血)」が世界的に推進される事となった。これに基づき血液製剤原料有償採血(非献血)か無償採血献血)かが区別され、さらにその採血国が記される事となった。このため製品パッケージシール取扱説明書等に採血国名献血か非献血製品記されている。ただし、採血した国が、この決議に基づく定義を持たない場合持っていても趣旨異な場合、その定義に沿って採血されたか確認できない場合には、仮に献血であっても献血由来表記できない例えば、米国から輸入した有償採漿された血液用い場合は「採血国:米国 / 非献血」と表記される。なお、理論上日本国内採血されたものは全て献血由来であり、そのような場合には「採血国:日本 / 献血」となる。商品名に「献血○○○○○」と表記することも多い。 なお、現在ではアルブミン初めとする血漿分画製剤のほぼ全て献血由来となっているものの、抗HBs免疫グロブリン破傷風免疫グロブリン、抗D免疫グロブリンなど一部特殊な免疫グロブリン製剤ドナー(あらかじめ、肝炎破傷風抗体値が高く供血適した人材条件)の育成が必要であり、供血者には長期定期的なワクチン予防接種検査採血、生活制限課せられるこのため日本献血制度では事実上こうしたシステム不可となっており、こうした特殊用途免疫グロブリン製剤供給制度整っている米国から全量輸入している。 近年では代替医薬品として遺伝子組み換え技術利用し人の血液利用しない製剤開発されている。

※この「製剤の種類と効能」の解説は、「血液製剤」の解説の一部です。
「製剤の種類と効能」を含む「血液製剤」の記事については、「血液製剤」の概要を参照ください。

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