製剤の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 21:10 UTC 版)
「血管透過性・滞留性亢進効果」の記事における「製剤の例」の解説
Caelyxは、ドキソルビシンをPEG化リポソームに封入した特殊な製剤である。これにより、ドキソルビシンの心毒性が大幅に軽減される。アブラキサンでは、有効成分であるパクリタキセルがアルブミンと結合している。ジノスタチンの場合、有効成分ネオカルジノスタチンがスチレン-マレイン酸共重合体に結合しており、血漿中のアルブミンと結合するため、総質量が約80kDaに達する。 これらの既承認医薬品に加え、現在EPR効果に基づく様々な活性物質が臨床試験中である。 例の1つに、金ナノ粒子による熱焼灼に関する研究があり、がん治療において放射線や化学療法を補完する可能性が示されている。ナノ粒子が腫瘍に到達すると、皮膚を貫通する近赤外レーザーに反応して加熱する事が出来る(光熱効果(ドイツ語版))。この治療法は、化学療法や他のがん治療と併用すると効果的である事が示されている。
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