表現の自由を守る会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 09:53 UTC 版)
「山田太郎 (参議院議員)」の記事における「表現の自由を守る会」の解説
山田は2010年の第22回参議院選挙期間中からマンガ・アニメ・ゲーム等の表現規制に一貫して反対している。表現規制に関心を抱いていたのは、娘がコスプレイヤー・腐女子であり、娘を通して表現規制に不安を感じる人々がいることを知ったためと述べている。繰り上げ当選してからコミックマーケット開催時東京ビッグサイト最寄のりんかい線国際展示場駅前で表現規制に反対する演説を行っている。 また、山田はエンターテイメント表現の自由の会(AFEE)の名誉顧問でもあり、同団体がコミックマーケットにサークル参加した時に売り子として参加している。2012年12月から2016年7月および2019年7月から2020年12月までは、同団体の編集長を務める坂井崇俊を自身の公設第一秘書に置いていた。坂井は秘書退任後も、引き続きエンターテイメント表現の自由の会代表(編集長)を務めている。 2016年2月14日、山田は表現の自由を政策に掲げる政治団体「表現の自由を守る党」を結党した。結党の理由として、既存政党の一員として表現の自由について活動していた際に、「表現の自由を守ることは支持するが政党の他の政策が嫌い」という支持者を見かけたため、「シングルイシューで表現の自由を守っていくパーティというかグループは必要だろう」と考えたためと述べている。また、国会議員だけではなく地方議員との連携も目指し、将来的には政党要件を満たして国政政党として活動することも視野に入れている。 第24回参議院選挙で比例区からの出馬に固執し、大阪維新の会と衝突した理由として「表現の自由が重要な政治的関心事であることを示すため」としている。また、そのために落選する場合でも「負けるなら、惜しいところで負けないと」と述べている。選挙ではオタク層の若者などから幅広く支持された結果、野党の比例候補では最多となる291,188票の得票数を集めたが、新党改革の政党票が伸びず党として議席を獲得できなかったため落選した。再選には至らなかったものの30万近い得票を集めたことについて、山田を長年支援してきた漫画家の赤松健は「オタク層が票田になる可能性を示した」とコメントした。 第25回参議院選挙で山田が540,077票を集めて返り咲き当選した後も、「表現の自由を守る会」として活動を継続している。また、2021年8月には、漫画家の赤松健が「表現の自由を守る会」の最高顧問に就任した。同年12月、自由民主党は2022年の第26回参議院選挙の比例区候補者として赤松の公認を決定した。自民党内では山田の獲得した「オタク票」を警戒し、表だって表現規制を表明する議員はいなくなったが、山田以外に積極的な創作側に立つ議員は増えていないため、山田が体調不良などで動けなくなった場合に備える意味もあって赤松が立候補した。赤松はマンガやアニメなどへの表現規制反対で支持を集め、参議院比例区の全候補者中トップの528,053票を獲得して初当選した。
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