著保内野遺跡出土とは? わかりやすく解説

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著保内野遺跡出土

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 04:53 UTC 版)

中空土偶」の記事における「著保内野遺跡出土」の解説

1975年昭和50年8月24日北海道の旧南茅部町現在の函館市尾札部町)でジャガイモ畑から中空土偶発見された。 地元主婦農作業をしていたところ、畑から人型焼き物出土したもので、主婦家族にその焼き物見せたところ、教科書見た土偶ではないかとの意見があったため、主婦地元役場相談した。これを受けて南茅部町教育委員会当時)が発掘調査行なったところ、出土地周辺には縄文時代後期墳墓群が存在する可能性があることが判明し著保内野遺跡として周知の遺跡となった出土した土偶1979年昭和54年重要文化財指定された。 発見され土偶は、高さ41.5cm、幅20.1cm、重さ1,745gで、中空土偶としては国内最大である。作り極めて精巧写実的であり、表面がよく研磨されている。非常に薄づくり紋様構成優れていることから、縄文時代における土偶造形頂点とも評価されている。出土した南茅部の「」と、中空土偶「空」をとって「茅空かっくう)」という愛称つけられている。 2004年平成16年12月いわゆる平成の大合併」により、函館市南茅部町合併した函館市著保内野遺跡内容把握目的とした再調査2006年平成18年)に実施した。この調査により、遺跡一帯からヒスイ勾玉や漆片などが発見されたため、改めてこの遺跡縄文時代後期(約3200年前)の集団墓であり、配石を伴う土坑墓群に関連して埋葬され可能性高く当時祭祀呪術的な生活文化を知る手がかりとなった。これらの調査結果などを受けて2007年平成19年)、中空土偶茅空」は北海道内初の国宝指定された(2022年現在道内唯一の国宝となっている)。 2016年現在函館市役所正面玄関にてレプリカ展示されている。 2011年10月1日、「茅空」の現物常設展示する博物館函館市縄文文化交流センター」が函館市臼尻町オープンした同時に道の駅縄文ロマンみなみかやべ」も同じ施設内にオープンした。 「茅空」が展示会等に貸し出される際、展示棚現物が空の状態かレプリカ展示される

※この「著保内野遺跡出土」の解説は、「中空土偶」の解説の一部です。
「著保内野遺跡出土」を含む「中空土偶」の記事については、「中空土偶」の概要を参照ください。

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