色絵花鳥文八角大壺とは? わかりやすく解説

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色絵花鳥文八角大壺〈伊万里/〉


色絵花鳥文八角大壺〈伊万里/〉

主名称: 色絵花鳥文八角大壺〈伊万里/〉
指定番号 2570
枝番 00
指定年月日 1996.06.27(平成8.06.27)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 工芸品
ト書
員数 1口
時代区分 江戸
年代
検索年代
解説文: 扁平な球状の鈕を有する整った半球形のを伴う大型八角色絵壺である。白磁質の素地淡い青味を有する透明釉掛ける。胴には二面ずつ用いて四方に窓絵を開け樹木太湖石などの二種類花鳥文を交互に余白をとって配し、間には亀甲繋ぎ、龍、鳳凰菊唐草描き赤と緑の上絵具基調にして金彩を施す。にも同様な文様を描く。
 積出港よりその名が付けられ伊万里は、江戸時代初期現在の佐賀県有田の地で日本最初に磁器を焼造した有田焼通称で、以後染付磁器中心に青磁白磁などを生産した。さらに十七世紀中ころ(一六四〇年代)には色絵磁器をも開発し万治二年(一六五九)に始まるオランダ東インド会社による伊万里大量買い付けにより大きく技術的発展遂げ十七世紀末元禄年間には技術的に様式的にも完成の域に達した
 本作品は、かつてヨーロッパへ輸出され伊万里色絵磁器近年里帰りしたものである。共蓋で高さ七〇センチを越す大作ながら端正な器形示し、赤と深い緑を主調とする色絵には、中国明末から清初南京赤絵影響認められる。また窓絵に見られる余白十分に生かした構図一六七〇から八〇年代伊万里柿右衛門様式認められるものであり、本作品も同時期に製作されたと考えられる謹直ながら行届いた絵画的描写巧緻華やかな賦彩の上絵は優れた作行き示し最盛期色絵磁器代表する優品である。
重要文化財のほかの用語一覧
工芸品:  色絵芙蓉菊文様皿  色絵花卉文輪花鉢  色絵花鳥文八角大壺  色絵花鳥文八角大壺  色絵花鳥文壺  色絵花鳥文大深鉢  色絵若松図茶壺



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